ダニによるアレルギーが気になる人にとって、最大の敵となるのが「チリダニ」ですよね。
なんと、室内の80%以上はチリダニと言われています。
なので、このチリダニを駆除することが出来れば、ダニ退治を制すると言っても過言ではないのです。
ちなみに、アレルギーの原因と言われていますが、増殖すると以下のような動画の状態になります。
うじゃうじゃ動いていますよね。
こんな状態になれば、敏感な人なら布団やカーペットで休んでいると「ぞわぞわした感触」があるかもしれません。
この記事で分かること
- チリダニの特徴や大きさ【画像あり】
- チリダニが引き起こす症状
- チリダニの対策(駆除~予防まで)
- チリダニに使える対策グッズ
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チリダニとは?特徴や大きさなど
チリダニ | ツメダニ | |
---|---|---|
色 | 乳白色 | 薄黄~オレンジ |
被害 | アレルギーの原因 | ダニ刺され |
大きさ | 0.2~0.5mm | 0.7~1mm |
目視の有無 | ✖ | △ |
チリダニの特徴と言えば、人のフケや垢・ホコリなど室内に必ずあるものが「エサ」となること。
この為、どの家庭でもチリダニは確実に潜んでいるのです。
ただ、チリダニの大きさは「0.2~0.5mm」とかなり微小。それに色が透明~乳白色をしているので、肉眼で確認するのはかなり難しいんです。
私もダニ目視キット内に集めたチリダニを観察しましたが、肉眼ではただのホコリや塵に見えるくらいの小ささでした。
なので、チリダニが室内に大量に居ても気付きにくいというのが、ちょっと怖いですよね。
チリダニが多く潜むのは「布団」や「マットレス」の中
チリダニが増殖するのは、適した環境になりやすい梅雨~夏の時期です。
ですが、年中その環境にピッタリと当てはまるのが「布団・マットレス」などの寝具類なんです。
チリダニが好む環境
- 温度がある(20~30度)
- 湿度が高い(60~80%)
- エサがある(フケ・垢・ホコリなど)
布団というのは、私達が寝る時の「体温」、そして寝汗による「湿度」、さらに剥がれた落ちた皮脂などによる「エサ」。
こういったように、ダニが好む環境がバッチリ揃っているので、繁殖しやすい場所なんですね。
出典:アレルギー・アトピー
ちなみにですが、チリダニは人を刺すことはありません。
もし、布団で寝ている時に刺されてしまった場合は、別のダニ(ツメダニ)の可能性が高いと思われます。
また、よくニュースなどで「マダニ」の話が取り上げられますが、このダニのように人を吸血することもありません。
ダニと聞くと、全て同じに考えがちですが、種類によって特徴が異なるんです。
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チリダニが引き起こす実害がヤバい!
チリダニが増えすぎると、体を何かが這うような感覚があるだけではありません。
人によっては「実害」に悩まされる事がもあり得るんです!
アレルギー症状の原因となる
チリダニが増えて一番厄介なのが、「死骸」や「フン」が様々なアレルギー症状の原因となること。
ダニが原因のアレルギー
- アレルギー性結膜炎
- 気管支喘息
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー性鼻炎
チリダニがアレルゲンになって、このような症状を引き起こすと言われています。
出典:子どもの感冒症状と喘息
出典:ダニアレルギーって何?
布団の中には10万匹のチリダニが居る
ちなみに、神奈川衛生研究所の資料によると、敷き布団には10万匹(1㎡)のチリダニがいることが分かっています。
このチリダニの数をWHO(世界保健機構)の基準に合わせると、結構ヤバいんです。
WHO(世界保健機関)が定めているダニアレルゲンの室内における汚染基準として、喘息についてはDerⅠ量が塵1gあたり2μgで感作し、10μgで発作を引き起こす危険がある数値とされています。これらの数値をダニ数に換算しますと、それぞれ100匹、500匹に相当します。
引用:ダニとアレルゲン対策
つまり、布団を始め、畳や絨毯などチリダニが多いとされる物は、ダニアレルギーを引き起こす可能性があるわけです。
もちろん、室内の環境によってダニの数は異なるので、ここまで多いかは各家庭によると思います。
何もしないでいるとアレルギーのリスクが高まるので、そういったリスクを回避するにはダニ対策が必要になります。
ダニアレルゲンが多い時期は「秋」
チリダニによるダニアレルゲンが最も多くなるのが、9月~11月の秋の時期です。
これは、梅雨~夏にかけて繁殖したチリダニが寿命によって死滅し、アレルゲンへと変わるからです。
また、秋の時期は乾燥しやすく、死滅したチリダニの死骸が乾燥して粉々になるため、空気中に浮遊しやすくなるというのも理由の一つです。
人を刺すツメダニを引き寄せる
チリダニが増える事で、人を刺す「ツメダニ」が繁殖しやすくなります。
これにはちゃんとした理由があり、ツメダニの「エサ」となるのが「チリダニ」だからです。
ツメダニはエサであるチリダニを求めて、室内に侵入してくるんですね。
ちなみに、このツメダニに刺されてしまうと物凄い「かゆみ」に悩まされます。
また、かゆみが続く期間は「1週間前後」と、蚊に比べて非常に長いのが特徴でもあります。
赤ちゃんや女性など、肌の柔らかい人はツメダニに刺されやすくなります。
なので、小さいお子さんがいる家庭では、チリダニによる「アレルギー」と、ツメダニの「刺咬」には注意する必要があります。
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チリダニの対策(駆除~予防まで)
ここからは、チリダニを家庭から排除する方法を見ていきましょう。
チリダニの対策にはちゃんとしたステップがあり、闇雲にしても無意味になってしまうことがあります。
なので、ここでちゃんとしたチリダニ対策を覚えて下さいね。
チリダニ対策の具体的な流れ
- 駆除する(死滅させる)
- 除去する(死骸やフンを取り除く)
- 予防する(再発しないようにする)
チリダニを駆除する
チリダニを確実に駆除するには、「薬剤」か「熱」が必要になります。
恐らくチリダニの駆除と言うと、最初に思い浮かべるのが「バルサン」や「ダニアース」などのくん煙剤だと思います。
これらには殺虫成分が入っているので、確かにチリダニを駆除することが出来ます。
ただし、薬剤の届かない範囲には効果ありません。
例えば、布団内部などにいるダニには、薬剤が届かないのでバルサンを使用してもピンピンしています。(そもそも布団を撤去しての使用を推奨してありますが。)
こういった理由があり、当サイトではチリダニの駆除には、くん煙剤ではなく「コインランドリーの乾燥機」をオススメしています。
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コインランドリーの乾燥機
ダニは50度以上で20~30分、60度ならほぼ一瞬で死滅します。
コインランドリーの乾燥機なら約80度の高温を出せるので、ダニを死滅させる事ができます。
例えば、布団内部に隠れているダニでも、乾燥機ならまんべんなく熱するので、布団乾燥機などのように温度が低いところへ逃げて行くという事もありません。
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ただ、乾燥機のデメリットとして「物」や「場所」によっては使用出来ないこともあります。
そういった場合は、それぞれに使用できるダニ対策をまとめているので、参考にしてみて下さい。
物のダニ対策
- 布団のダニ対策はこちら
- マットレスのダニ対策はこちら
- 枕のダニ対策はこちら
- ソファのダニ対策はこちら
- カーペットのダニ対策はこちら
- 畳のダニ対策はこちら
- 衣類のダニ対策はこちら
- ぬいぐるみのダニ対策はこちら
- 寝袋のダニ対策はこちら
- こたつのダニ対策はこちら
場所のダニ対策
- 食品庫のダニ対策はこちら
- 壁のダニ対策はこちら
- 車のダニ対策はこちら
- エアコンのダニ対策はこちら
- プロテインのダニ対策はこちら
- クローゼットのダニ対策はこちら
チリダニの死骸やフンを除去する
チリダニの駆除が完了したら、死骸やフンを除去していきます。
掃除機で吸引することで除去することが可能ですが、「ゆっくりかける」のがポイントになります。
あまり早くかけても、死骸やフンを除去できていない場合があるので、1㎡あたり30秒くらいのペースを意識しましょう。
洗える物は丸洗いをする
洗えるものは、洗濯機などで丸洗いするのが理想です。
ダニの死骸やフンは「水溶性」なので、水で洗うことでほぼ除去することが出来るからです。
ただ、布団やマットレスなどは、自分で洗うのが難しかったりしますよね。
そういった場合は、自宅まで集荷してくれる「宅配クリーニング」やマットレスを洗ってくれる「ベッドクリーニング」などを利用してみると良いでしょう。
チリダニの再発を予防する
チリダニの「駆除」「除去」が完了したら、再繁殖しないように予防をしていきましょう。
予防する為には、チリダニが苦手な湿度を下げる工夫をすることが一番大切です。
ですが、梅雨の時期などは中々そうもいきませんよね。
なので、ダニ対策グッズなども併用して予防するのがオススメです。
除湿をする
主な除湿方法
- 窓を開けて換気する
- タンス(収納)は開けて空気を送る
- 除湿機やエアコンのドライを使用する
- 湿度が高い場所は除湿剤を設置する
- 天日干しや陰干しをして乾燥させる
基本的な除湿は、窓を開けて換気をするだけでも大丈夫です。
湿気が籠もりやすい部屋や、空気の循環がない収納などは「除湿機」や「除湿剤」で湿度を下げるようにしましょう。
また、布団やマットレスなどの場合は、「除湿シート」などがあるのでそういったのを活用しましょう。
ダニだけでなくカビ対策にもなりますよ。
ダニスプレーを噴射する
ダニを予防する為にダニスプレーを噴射しておくのも効果的です。
ダニスプレーには、「ダニを駆除できるタイプ」と「寄せ付けないにするタイプ」があります。
基本的に駆除できるタイプは殺虫成分を使用しており、寄せ付けないタイプは天然成分が配合されています。
なので、あなたに合った物を選ぶようにして下さい。
ただ、ダニスプレーのデメリットとして、基本的にその場所からダニがいなくなるだけで根本的な予防にはなりません。
布団など絶対にダニを近づけたくない場所に使用するならOKだと思います。
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ダニ取りシートを設置する
ダニ取りシートとは、ダニがいそうな場所に設置しておくだけで、ダニを捕獲&駆除できるシートのことです。
ダニ取りシートには多くのメリットがありますが、私が気に入っているポイントは以下のようなものです。
- ダニアレルゲンを閉じ込める
- 人を刺すツメダニも捕獲する
- 効果が3ヶ月持続する
やはり何と言っても、チリダニを捕獲して死滅させ、死骸になった後のアレルゲンもシート内に閉じ込めてくれるのが凄いと思います。
これを設置しておけば、3ヶ月は効果が持続するので、必要以上にダニ対策をする労力も減りますしね。
また、人を刺すツメダニも捕獲出来るので、安心感という意味では想像以上だと思います。
ただ、ダニ取りシートとは言ってもかなりの種類があるので、キチンと特徴を知ってから選ぶのが良いと思います。
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まとめ
以上が、チリダニの対策についてでした。
チリダニは目視できないので、見えない敵と戦っている気分になるかもしれません。
ですが、チリダニが増えることで、アレルギーの原因やツメダニが繁殖する原因になるので、被害が拡大する前に対策をしていきましょう。