ベッドのマットレスによっては水で洗えなかったりするので、湿気が多い梅雨の時期何かはダニが気になりますよね。
でも、マットレスのダニ退治方法を検索しても、「これって私のマットレスでやっても大丈夫かな?」なんて思うことはありませんか?
そう思ったあなたは正解です。
マットレスの種類によっては、正しいダニ対策をしないと、素材を劣化させる原因になってしまいます。
ダニ退治の為に、大切なマットレスの寿命が縮むことになれば、本末転倒ですよね。
この記事で分かること
- あなたのマットレスの種類を確認
- ダニ対策の手順
- マットレスの種類にあったダニ退治
- 簡単なダニ駆除法と使えるアイテム
- 再繁殖させない為の予防法
というわけで、今回は、マットレスの種類別にダニを退治する方法をまとめてみました。
マットレスの種類をチェックしよう!
まずは、マットレスの種類が何なのかを知ることが大切です。
あなたのマットレスの種類が、どれに当てはまるのかをチェックしてみて下さいね。
種類 | 高反発ウレタン | スプリングマットレス | 高反発ファイバー(エア系) |
---|---|---|---|
参考画像 | |||
主な商品 | マニフレックス、モットン等 | ファインレボ、シーリー、シモンズ等 | エアウィーヴ、エアクール、エアリー等 |
種類 | パームマットレス | ラテックス | 低反発ウレタン |
---|---|---|---|
参考画像 | |||
主な商品 | Fibreluxパームマットレス等 | モルゲダール、ボディドクター等 | テンピュール、トゥルースリーパー等 |
マットレスのダニ対策の手順
マットレスも布団のダニ対策と同じく「駆除」⇒「除去」⇒「予防」の流れで行わないと意味がありません。
簡単に流れを説明すると以下の通りです。
step
1ダニを駆除する
熱や薬剤を使いマットレスからダニを一掃する。
step
2アレルゲンを除去する
ダニの死骸やフンはアレルギーの原因になるので、掃除機で吸引、もしくは丸洗いで除去する。
step
3再繁殖・発生しないように予防する
最後にダニが再繁殖しないように、エサを除去したり、防ダニグッズで予防していきます。
その前に、まずはマットレスではNGな駆除方法をご紹介します!
マットレスではNG!使えない駆除方法
ここまでマットレスのダニ駆除法を見てきましたが、「あれ?これ使えないの?」と思った人もいるかもしれません。
でも、マットレスの特性上、大体の方法が使えないんです。
マットレスにはNGな方法
- 天日干しをする
- スチームアイロンを当てる
- 布団用掃除機をかける
step
1天日干しをする
ダニ退治=天日干しという印象がありますが、ダニはお日様の熱くらいではマットレス内部まで温めることができないので、効果はありません。
そればかりか、紫外線によってマットレスの劣化に繋がるので、控えておきましょう。
step
2スチームアイロンを当てる
カーペットや布団のダニを駆除するには、優秀な方法です。
ただ、マットレスに関して言うと、「熱が高すぎる」「蒸気によってマットレス内部に湿気が溜まる」ということで、NGなんです。
これに関連した方法で言うと、ドライヤーの熱も100度を超えるので、マットレスに当てるのはダメですよ。
また、ファブリーズでダニを駆除できると思っている人がいますが、基本的に消臭剤なので効果はありません。
逆に吹き掛け過ぎると、マットレス内部に湿気が溜まる=ダニが繁殖しやすい環境が整うで、こちらも駆除には向きません。
step
3布団用掃除機をかける
レイコップやダイソンなどの布団用掃除機で吸い取れば、ダニは死滅するんじゃないの?と思うかもしれません。
ですが、ダニはマットレスの繊維に絡みつくので、掃除機の吸引力くらいじゃ吸い取れないんです。
また、レイコップの特徴である紫外線くらいでは、ダニは死滅することはないので、こちらも駆除する方法として向いていません。
ただ、掃除機はダニアレルゲンを除去したり、再繁殖するのを予防するのには役に立つので、そっち方面では積極的に使いたいアイテムになります。
では、マットレスに有効なダニ対策の手順を解説していきます!
1.ダニを駆除する!~マットレスの種類別~
さて、まずはダニを駆除する方法をご紹介していきます。
ダニの弱点となるのは、「熱」もしくは「湿度」になります。
ダニは50度以上の熱で20~30分。60度の熱でほぼ一瞬で死滅します。
また、湿度が50%以下になると生きてはいけません。
マットレスのダニを駆除するなら、こういった弱点を突いていくのがポイントです。
とは、言ってもマットレスのダニを完全に駆除するのは至難のワザ。
もし、ダニに刺されて緊急の場合は、ベッドクリーニングか殺虫剤を使用するくらいしか方法はありません。
これ以外の方法になると、即効性はなく徐々にダニを減らしていくという方法がメインになります。
マットレスの注意点も見ながらこういった所を確認していきましょう。
マットレスでダニ刺され!緊急で駆除したい場合
上でも少し触れましたが、今すぐにマットレスのダニをどうにかしたい場合は、「ベッドクリーニング」か「殺虫剤」を使うのがベストです。
ベッド(マットレス)クリーニング
ベッドクリーニングとは、自宅までマットレスをクリーニングしに来てくれるサービスのことです。
マットレスの種類によっては、家からの持ち運びができないので、どうしようがないという場合がありますよね。
ベッドクリーニングであれば、業務用スチーマーの熱によってダニを駆除するだけでなく、洗浄までしてくれるので、アレルゲンの除去まで完了します。
ちょっとよく分からないって人は、動画が分かりやすいので、そちらを確認してみて下さいね。
ただ、このベッドクリーニングにはデメリットが2つあります。
- 金額が高い
- マットレスによってはクリーニング不可
step
1ベッドクリーニングの料金相場
地域によって、相場は異なりますが、大体以下のような金額帯が多いようです。
- シングル: 9,000円〜12,000円
- セミダブル・ダブル: 12,000円〜15,000円
- クイーン・キング: 15,000円〜20,000円
- ベビー・キッズ: 7,000円〜10,000円
参考:くらしのマーケット
step
2ベッドクリーニングの対応の可否
マットレスの種類によっては、ベッドクリーニングを断られる場合があります。
種類 | 可否 |
---|---|
高反発ウレタン | △ |
スプリングマットレス | 〇 |
高反発ファイバー | 要確認 |
パームマットレス | 要確認 |
ラテックス | × |
低反発ウレタン | × |
業者によっては、対応が異なることがあるので、依頼する時は、メーカーとマットレスの種類を伝えるようにしてみて下さい。
ダニ専用殺虫スプレー
即効性を求めるならダニ専用の殺虫剤も効果的です。
マットレスに使用する場合は、布団に使える殺虫スプレーが良いでしょう。
ダニアースプレーなどは肌刺激テストを行っているので、普通のに比べて刺激の影響が少ないからです。
ただ、殺虫スプレーのデメリットとして、マットレス表面のダニしか死滅させることができません。
なので、これから紹介するマットレス別の駆除方法も併用するのがおススメです。
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マットレス別の駆除方法と注意点
ここからは、マットレス別にダニの駆除方法をご紹介していきます。
ただ、これから紹介する方法は、即効性は低いです。
なので、駆除効果を挙げる為に、まずは以下のことを必ず行いましょう。
- 側生地(マットレスのカバー)や敷きパッドは外す
- 駆除を始める前に部屋を暗くしておく
マットレスのカバーや敷きパッドを外せる場合は、コインランドリー等の乾燥機を使用して駆除しましょう。
コインランドリーの乾燥機であれば、ダニを死滅させる60度以上の熱を出せるからです。(耐熱かは確認してください。)
また、ダニの駆除を始める前には、1時間程度部屋を暗くしておくと効果が上がります。
ダニは夜行性なので、暗くなると動き出しマットレスの表面に出てきやすくなるからです。
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高反発ウレタン
ウレタン素材に布団乾燥機を使う場合は、低温で湿気を飛ばすように使用します。
本来ならばダニの弱点である高温で駆除したいのですが、ウレタン素材は高温に弱いので劣化してしまうリスクがあります。
なので、布団乾燥機を使う場合には、低い温度に設定して下さい。
また、1回だけでなく、何回もかけると効果が出やすいですよ。
低反発ウレタン
駆除方法は、高反発ウレタンとほぼ同じです。
ただ、高反発に比べて、低反発の場合は湿気がこもりやすいので、特に念入りに乾燥するようにして下さいね。
可能であれば、ダニ捕りシートと併用する方が良いかもしれません。
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スプリング・コイル
スプリングマットレスは「ボンネルコイル」や「ポケットコイル」と呼ばれるバネが入っているマットレスですね。
こちらの場合は、大抵カバーが取り外せるので、熱湯や乾燥機にかけて高温処理をしましょう。(耐熱は確認してください。)
また、布団乾燥機を使う場合は、温度を上げすぎないように注意して下さい。
種類によっては60度くらいまで大丈夫なものもありますが、どのくらいの温度まで耐えられるかは、メーカーに確認するのが安心かと思います。
とはいえ、金額を度外視するなら、マットレスクリーニングが無難でしょう。
高反発ファイバー(エア系)
合成樹脂で作られている、高反発ファイバーは熱に弱いので、布団乾燥機はもちろんのこと、天日干しなども出来ません。
ただ、高反発ファイバーは通気性が良いので、水洗いなどでダニのエサを取り除けば、ダニが発生することは少ない素材です。
もし、刺されるなどのダニ被害に合っている場合は、敷きパッドや布団の下、畳に直接敷いていることが原因かもしれません。
当てはまるなら、まずそちらのダニ対策を優先しましょう。
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ラテックス
ラテックス素材のマットレスは、熱に強いので布団乾燥機を普通に使用することができます。
なので、ダニを駆除する場合は、布団乾燥機を主体にするのが良いでしょう。
ちなみに、ゴムの樹液には、天然の抗菌作用があるので、ダニを寄せ付けにくいという特徴があります。(マットのカバーは抗菌作用はありません)
ただ、ラテックスに寄り付かないということは、他の場所に行きやすいということ。
マットレス近くに、絨毯やソファなどダニが繁殖しやすい物があるなら、そちらも同時にケアしておきましょう。
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パームマットレス
パームの原材料であるヤシの実には防ダニ効果があり、通気性も良いので基本的にダニは発生しません。
ただ、外側に使われているカバーは別です。
こちらは取り外して、乾燥機か熱湯に浸けてダニを駆除しましょう。
マットレスのダニ駆除に使えるアイテム
ここまでマットレスのダニを駆除するアイテムとして、「布団乾燥機」と「ダニ捕りシート」を推奨してきました。
でも、モノによっては「効果がイマイチ…」なんてことがあり得るので、当サイトがおススメしているのをご紹介します。
布団乾燥機(AD-X80)
闇雲に布団乾燥機をかけても、ダニは熱が低い方に逃げていきます。
また、マットレスの上から布団乾燥機をかけるだけでは、端の方までは熱が行き届かないので、完全に乾燥させることは難しいんです。
でも、三菱のAD-X80は、布団乾燥機のマットを広げることで、マットレスを完全に包み込むことができるので、熱の逃げ場がなく乾燥させるのに適しています。
もちろん、ダニ機能を搭載しているので、ダニが死滅する温度で掛け布団などをケアすることもできます。
ダニ捕りシート(ダニ捕りロボ)
ダニ捕りシートもかなりの種類がありますが、当サイトがおススメしているのは「ダニ捕りロボ」です。
いくつかおススメ理由が挙げられますが、
- 人を刺すダニも捕獲することができる
- アレルゲン物質をシート内に閉じ込める
このような特徴があるのは、ダニ捕りロボだけだからです。
一般的なダニシートの場合は、アレルギーの原因になるチリダニは捕獲することはできますが、人を刺すツメダニに効果がありません。
しかし、ダニ捕りロボはこのツメダニもおびき寄せて捕獲することができます。
また、アレルギーの原因となる、ダニの死骸やフンをシート内に閉じ込めて、飛散させないのもこれだけです。
ただし、ダニ捕りロボは即効性がないので、緊急の場合は、今回ご紹介した他のダニ駆除法と併用しましょう。
こちらも、ダニの再繁殖を予防することの方が適しています。
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2.ダニアレルゲンを除去する
マットレスのダニを駆除できたら、次はダニの死骸やフンを除去していきます。
ダニの死骸やフンを吸い込むと、アレルギーの引き金になってしまうこともあるので、丁寧に行って下さいね。
掃除機で吸引する
最も一般的な方法は、掃除機で吸引する方法ですね。
ダニの死骸やフンはマットレス内部にあるので、ゆっくりと時間をかけて吸引しましょう。
時間の目安を言うとしたら、片面90秒くらいは最低ラインです。
ちなみに掃除機の理想は、布団用です。
でも、吸引力が並に強いものであれば十分代用できますし。もしくは、ノズルを変更するのも効果的です。
水洗い(丸洗い)をする
ダニの死骸やフンは水溶性なので、マットレスを丸洗いすることで、綺麗に除去することができます。
とは言っても、ほとんどのマットレスは水に弱いので、合成樹脂の高反発ファイバーくらいしか使えない方法ですが…
乾かす時は、日光を避け陰乾しするようにして下さいね。
3.再繁殖・発生しないように予防する
ここまで来たら、最後はダニを再繁殖・発生しないように予防をしていくだけです。
ダニがマットレス内に繁殖してしまうのは、「エサ」である人間のフケやアカがあり、寝汗によって「湿度がこもる」から。
なので、この両者をケアしていくことが重要なんです。
日々できるお手入れ
ダニが多くなる梅雨~秋までにかけて、すぐにできるお手入れが以下のようなことです。
- 掃除機で吸引(エサの削減)
- 週1~2回の布団乾燥機(湿度調整)
- 部屋の換気や除湿器・エアコンのドライオート(湿度調整)
- 陰干しをする(湿度調整)
- ダニ避けスプレー(忌避効果)
- ダニ取りマット(ダニ&アレルゲンの予防)
除湿シートやスノコで湿度を調節
マットレスはベッドや床との接着面に湿気が溜まりやすく、そしてカビる原因にもなります。
それを避ける為に、除湿シートやスノコなどをマットレスの下に敷くと湿気対策に効果的です。
除湿シートによっては、吸湿量が多いと干すタイミングを知らせてくれのもあるので、マットレスに常時湿気を溜めたくならいなら、そういったものを選ぶようにしましょう。
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防ダニシーツでダニがこないマットレスを目指す
マットレス内にダニが繁殖する理由は、エサや湿気が豊富だからでしたよね?
その理由を消して、ダニが来ないマットレスにできるのが防ダニシーツなんです。
防ダニシーツは大きく分けて3種類あります。
防ダニシーツの種類
- 薬剤でダニを来ないようにする(忌避)
- 特殊な織り方でダニを侵入させない
- 特殊な織り方+防水加工でダニも水分も通さない
薬剤に関しては、ダニが寄り付かなくなるということですが、効果には限りがあります。
ですが、特殊な織り方でダニを通さないタイプのは、繊維が緩まない限りは半永久的に効果が持続します。(中には5年保証しているのもあります)
ダニがマットレス内部に侵入できないということは、繁殖できる環境がないということ。
もう少し言えば、マットレスの表面さえ綺麗にしていれば、ダニ対策はほぼ完了です。
まとめ
以上が、マットレスの種類別のダニ退治についてでした。
マットレスという性質上、ダニ対策はしにくいというのが本当のところです。
なので、ダニが発生する前に、陰干しや換気をして湿気を飛ばす。
また、ダニのエサを掃除機で吸引して、ダニが繁殖しにくい環境を目指していきましょう。