バルサンはダニ退治に効果なし？くん煙剤のデメリットと効果的な使い方！

ダニが発生した際、一番最初に思い浮かぶのが「バルサン」や「アースレッド」などのくん煙剤ではないでしょうか？

でも、実際に使用してみると、くん煙剤をしたのに…

「またダニに刺された！」って事がありませんか？

バルサンやアースレッドには殺虫成分が入っているのに、ダニに効かないってちょっと不思議ですよね。

これにはちゃんとした理由があり、間違った使い方をしてしまうと永久にダニに悩まされる可能性があります。

ダニ地獄から抜けだす為にも、この記事を参考にしてダニがいない生活を手に入れるようにしましょう。

バルサンでダニが死なない？効果がない理由はこれ！

バルサンなどのくん煙剤を使用してもダニが死なない理由は、薬剤に「浸透性がない」からです。

また、浸透性はないため、肌に直接触れる衣類やお布団にはご使用頂けません。

出典：バルサン

ダニの習性には、「布団・マットレス・枕」など「分厚い物の内部に隠れる」というものがあります。

しかし、バルサンやダニアースを使用しても、布団などの内部には到達しません。

別の言い方をすると、殺虫成分が表面にしか付着しないので、内部にいるダニには効果がないという事です。

バルサンでダニを駆除するのは不可能？

ダニを駆除できるかは、「対象物」によって異なります。

駆除できる	駆除できない
薄い物、露出している部分(カーペット、壁、天井部分)	厚みがある物(布団、マットレス、)

基本的に薬剤は表面だけにしか付着しないので、厚みがある物には使用することが出来ません。

逆に駆除できるのは、室内の壁などにいるダニや、カーペットなどの薄い物にいるダニになります。

こういったように、バルサンで駆除できるダニには制約が多いので、家中のダニだけをどうにかしたい！なんて時には少し物足りないと感じる事があります。

ただ、ダニ以外の害虫もまとめて駆除したい時には便利です。

例えば、自分ではダニに刺されたと思っていても、本当の犯人は「ノミ」という可能性もあります。

その時に必死にダニ対策をしていても効果がありません。

しかし、バルサンは色んな害虫を駆除できるので、犯人が分からなくても問題が解決する場合があります。

バルサンの種類と選び方

バルサンにはいくつも種類があるので、どれを選べば良いのか分からないと思います。

そこで、種類や選び方を解説していきます。

バルサンにはダニを駆除できるタイプが5種類ありますが、あなたの状況や目的に合わせるとすぐに絞りこむことができます。

家に火災警報機がある場合は「ノンスモーク霧タイプ」

バルサンをかける場所に火災警報機がある場合は、バルサン プロEXシリーズの「ノンスモーク霧タイプ」を選びましょう。

こちらは、霧状の殺虫成分が出るようになっているので、「熱を感知するタイプ」「煙を感知するタイプ」の火災警報機に反応しません。

ゴキブリを駆除するなら「プロEXシリーズ」

プロEXシリーズでは、通常のバルサンと比べてよりゴキブリの駆除に特化しています。

具体的に言うと、薬剤が効きにくい「抵抗性チャバネゴキブリ」や「大型ゴキブリ」を駆除することができます。

ただ、一般家庭に多い「クロゴキブリ」であれば、通常のバルサンでも駆除可能です。

なので、プロEXシリーズを選ぶなら、家の近くに飲食店がある家庭や、多種のゴキブリを駆除したい人になりますね。

効果の強さで選ぶなら「煙タイプ」

単純に効果の強さだけで選ぶなら、煙タイプの「バルサン」か「バルサン プロEX」になります。

逆に、小さな子供や赤ちゃんがいて、少しでも安全なタイプを選びたいなら「霧タイプ」を選びましょう。

ただ、バルサンの中で効果は弱めですが、他のバルサンと同様に使用後は散布場所を拭いたり、掃除機をかけたりしましょう。

バルサンの使い方！事前の準備が大切！

それではくん煙剤の簡単な使い方、そして使用する前にはどんな準備が必要が見ていきましょう。

内容はバルサンを参照していますが、基本的な使い方はアースレッドであってもほぼ同じです。

くん煙剤を使用する前に必要な準備

掃除機をかける

バルサンを使用する前には掃除機をかけてホコリなどを除去しておきます。

ホコリやゴミがあると、薬剤が隅々にまで行き渡らないので、ダニを完全に駆除できない可能性があるからです。

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扉を閉めていると隠れているダニまで薬剤が届かないので、くん煙剤の意味がなくなるからです。

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煙がかかってしまうと、体長が悪くなったりして取り返しが付かないことになるかもしれません。

出典：バルサン

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火災警報器が鳴らないようにする

火災警報器が反応しないように、袋やカバーで覆ったり、コンセントを抜くなどの対処をしておきましょう。(使用後は反応するように戻す事を忘れずに！)

マンション等にはほとんど設置されているのでご注意下さい。

部屋を閉め切る

最後に、バルサンの煙が部屋中に行き渡るように、ドアや窓を完全に締め切るようにしましょう。

ちなみに、バルサンを使用できる最低畳数は6畳です。

部屋が6畳より狭い場合は、ドアを開けて最適な畳数となるバルサンを選ぶようにして下さいね。

バルサンの使い方

部屋の中心に設置する

バルサンは部屋の中心にセットし、煙が部屋の一方に偏らないようにしましょう。

また、途中で変な方向に向いてしまわないように、平らな場所に設置して下さい。

3時間は部屋を締め切っておく

使用を開始したら、3時間はそのまま部屋を締め切っておきましょう。

短時間で終わるのもありますが、長めに時間を取って大丈夫です。

使用後は換気をして掃除機をかける

バルサンを使用後は部屋に殺虫成分が充満している状態なので、窓を開けて換気をします。

また、ダニの死骸やフンがそこら中に溢れている状態なので、しっかりと掃除機で除去していきましょう。

1年4回のペースで炊く

バルサンやアースレッドは1年に4回のペースで炊くのがオススメです。

こういった様に、ダニの活動に合わせてバルサンを使用することで、ダニによる被害を最小限に抑えることができます。

ダニというと、夏場だけいるイメージですが、寒い冬であっても家庭内には潜んでいます。

なので、定期的にくん煙剤を炊いてダニを退治することが、ダニの数を減らす事に繋がるんですね。

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バルサンの注意点

最後にバルサンを使用する際の注意点についてお話しておきましょう。

寝室の布団や衣類について

最初に爆弾発言ですが、ダニが一番多いと言われる、「布団やマットレス」には使用する事ができません。

というのも、殺虫成分を使用しているので、肌に直接触れるものは使用することが出来ないんですね。

バルサンの公式サイトでも、

寝具類のダニ退治には、天日干し後、入念に掃除機をかけるか、クリーニングをおすすめします。

と言ったように、バルサン以外でダニ退治にしてね！と書かれています。

もちろん、これと同じ理由で衣類のダニ退治にも使用するこはできません。

薬剤がかかったものが、直接肌に触れると荒れたりする可能性があるからです。

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赤ちゃんがいる家庭での使用について！

バルサンは赤ちゃんがいる家庭でも使用することはできます。

ただし、使用することは出来ても、舐めてしまったり肌に触れるのには注意が必要です。

例えば、ハイハイをして床に付着している薬剤が触れてしまったり、ぬいぐるみやオモチャを口に含んでしまうのには細心の注意を払って下さいね。

床に付着している薬剤は綺麗に拭き取る。オモチャやぬいぐるみは別の部屋に移動させてから、くん煙剤を炊くなどの対処が必要です。

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ダニの卵には効果がない

バルサンはダニの幼虫、成虫を駆除することが出来ますが、卵には効果がありません。

なので、大繁殖している場合、1回バルサンを炊いても、卵から孵化したダニがすぐに発生する可能性があります。

ダニの卵が孵化するのは2週間くらいかかると言われているので、一度バルサンをしてから2週間後にもう1回くん煙剤を炊くのがオススメです。

ダニをくん煙剤(バルサン・アースレッド)以外で退治する方法

バルサンだけでダニ退治を使用と思うと、使用前の準備や注意点がいくつもあるので、考えるだけで気が滅入ってしまいますよね。

そんな人の為に、くん煙剤以外のダニ退治方法をご紹介します。

ダニ退治の基本は除湿とエサの除去！

ダニが好む環境は、「湿度が高い」のと「エサが豊富にある」ということです。

なので、湿度を下げる為に窓を開けての換気やエアコンのドライで除湿をすることが大切です。

また、ダニのエサとなるホコリなどを掃除機で除去することで、増殖するのを防ぐことができます。

確実に駆除するなら乾燥機

ダニは60度以上であれば、ほぼ一瞬で死滅します。

その温度を出せるのが、コインランドリーの乾燥機なんです。

コインランドリーの乾燥機であれば、約80度以上の熱を出せるのでダニを駆除することができます。

また、洗濯も同時に行うことで、ダニの卵や死骸・フンも綺麗に洗い流すことができます。

なので、コインランドリーに持っていける物であれば、まずは乾燥機に入れるようにしましょう。

ダニを予防するならダニ取りシート

ダニの予防に役立つのが「ダニ取りシート」です。

ダニ取りシートを設置しておくだけで、ダニを捕獲して駆除することができます。

捕獲できるダニは、「人を刺すツメダニ」と「アレルギーの原因となるチリダニ」なので、設置しておくだけで家庭内に多いダニをカバーすることができます。

また、ダニアレルゲンをシート内に閉じ込める事ができるので、アレルギーが気になる人でも安心です。

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まとめ

以上が、バルサンがダニに効かない理由でした。

確かにバルサンでは、ダニを完全に駆除するのは難しいかもしれません。

ですが、虫刺されの正体が分からない場合や、ダニ以外の害虫も駆除したい時には便利なアイテムです。

バルサンを正しく使用して、あなたの家を害虫から守るようにして下さいね。