一人キャンパー、家族キャンパー問わず、キャンプにハマればハマるほど気になって来るのが、寝袋のダニではないでしょうか?
ダニはアレルギーの原因になると言われているので、小さいお子さんがいる家庭なら心配ですよね。
また、ダニによっては、刺してしまう種類もいるので、カユイ思いをしている人もいるかもしれません。
今回は、こういったキャンパーが不安になる寝袋のダニをどうやって退治すれば良いのかをまとめています。
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寝袋にダニが繁殖する理由
まずはダニが寝袋に繁殖する理由です。予防する為のヒントにもなるので見ていきましょう。
ダニは好む環境があります。
- 高温多湿な環境
- エサがあるところ
- 隠れるところがある
高温多湿な環境
寝袋に寝るということは、私達の体温、そして寝汗による湿度が十分にある状態になります。
特に寝袋は布団に寝るよりも密閉感があるので、体温が上がりやすく寝汗を多くかきますよね。
また、保管場所にも要注意です。
中々開けないような収納にしまっておくと、空気が動かないので湿気がたまりやすくなります。
夏場になると、高温多湿な環境になりやすいので、ダニが繁殖しやすくなります。
エサがあるところ
ダニのエサとなるのは、ホコリや人のフケ・垢などです。
寝ているだけで、フケや垢などは落ちてしまいますよね?
つまり、寝袋を使うだけでダニのエサは十分にあると言うことになります。
隠れるところがある
ダニは光が苦手なので、隠れる場所を好みます。それが寝袋の中綿なんです。
布団もそうですが、ダニは表面よりも内部に隠れる習性があります。
こういったように、寝袋は「高温多湿」「エサ」「隠れる場所」があるので、ダニの繁殖地点になりやすいんですね。
寝袋のダニ対策!使用後のケアが大切!
基本的なダニ対策の話をすると、ダニを死滅させることができるのは「殺虫剤」か「熱」です。
殺虫剤に関して言うと、寝袋表面のダニには効果がありますが、内部のダニには効果が低めです。
なので、刺されてしまった場合など、緊急の時以外はあまりオススメはしません。
次に熱ですが、ダニは50度以上20~30分、60度だと一瞬で死滅させることができます。
ただし、寝袋をこの温度まで上げると、素材が傷んでしまい本末転倒ですよね。
なので、ここで紹介する方法は、一瞬で死滅させるというよりも徐々に数を減らす方法をご紹介します。
洗濯をする
洗濯することは寝袋のダニ対策に有効です。
ダニのエサとなるフケや垢を落とす事ができるので、ダニの数を減らすことに繋がります。
また、ダニアレルゲンは水溶性なので、洗うことでほぼ除去することができます。
まずは、寝袋の「洗濯表示」を確認し、どういった風に洗うことができるのかを確認してみて下さい。
寝袋の種類によっては、洗濯表示がなく洗濯方法の説明だけ記載されているのもあります。
基本的な素材別の洗い方も確認しておきましょう。
【化学繊維寝袋の洗濯方法】
- 洗濯機にかける(通常の洗剤)
- すすぎ・脱水を行う
- 陰干しを行う
【ダウン寝袋の洗濯方法】
- 浴槽にお湯を張り、ダウン専用洗剤を入れる
- 足で踏み洗い・押し洗いをする
- すすいだあと、洗濯機で脱水を行う
- 軽く乾燥機にかけて、陰干しをする
ポイントとしては、洗濯機で洗う時や脱水する時は、ジッパーを閉じておきましょう。
ちなみに、洗濯機にかければダニを駆除出来るのでは?と思うかもしれません。
ですが、ダニは洗濯機にかけたぐらいでは死にません。
そればかりか、洗濯機から他の洗濯物にもうつる可能性があるので、そちらも対策しておくのが安心かもしれません。
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陰干しする
寝袋を使用後、毎回洗濯すると素材の劣化に繋がってしまいますよね。
そういった場合は、陰干しをしておくのもダニ対策に一定の効果はあります。
陰干しをすることで、寝袋を乾燥させることに繋がるので、湿度を好むダニが嫌がる環境になるからです。
陰干しをする時は、ジッパーを開けて風通しの良い場所で行いましょう。
乾燥機をかける
こちらも陰干しと同じように、布団乾燥機、洗濯乾燥機などで寝袋を乾燥させる目的です。
ただ、素材によっては傷めてしまうので、低温で乾燥させて湿気を取っていくようにするのがオススメです。
コインランドリーの乾燥機は家庭用に比べて、温度が高いので控えておいた方が無難かもしれません。
濡れた寝袋を乾かす時に使用するなら良いと思いますが、この時も半乾きくらいに抑えるようにする方が安心だと思います。
掃除機でエサやダニアレルゲンを吸引する
寝袋を掃除機で吸引することによって、ダニのエサとなる「フケ・皮脂・垢」などを取り除く事ができます。
また、何年も洗濯などをしていないようなら、ダニアレルゲン(ダニの死骸やフン)を除去することにも繋がります。
収納してしまう前に掃除機をかけて、ダニが繁殖しにくい寝袋にしておきましょう。
ダニシートを設置する
洗濯や乾燥、掃除機での吸引が面倒だという人は、「ダニシート」を設置するのもオススメです。
ダニシートとは、寝袋に設置することでダニを誘引して捕獲するシートのことです。
設置しておくだけで、
- アレルギーの原因となる「チリダニ」
- 人を刺して痒みを引き起こす「ツメダニ」
こういった種類を捕獲することが出来るので、長期で保管する場合は安心かもしれません。
ダニシートは色々種類があるので、あなたに合った物をしっかり選ぶようにしましょう。
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寝袋クリーニングにお願いする
ここまで色々なダニ対策をご紹介してきましたが、自分でやるには難しいと感じる場合は、寝袋クリーニングにお願いするのも手です。
例えば、「テントクリーニング.com」という所なら、寝袋の丸洗いだけでなくダニ駆除まで行ってくれます。
もちろん、科学繊維・ダウン素材問わずクリーニング可能です。
その他にも、寝袋のメーカーによってはクリーニングを受け付けているので、あなたが持っているブランドのサイトを確認してみるようにしましょう。
ダニ防止に使える寝袋2選
それでは、最後にダニを防止するのに、役に立つ寝袋をご紹介したいと思います。
洗濯機で丸洗いできる寝袋
生地と中綿にポリエステル(化学繊維)を使用しているタイプで、自宅の洗濯機で洗える寝袋です。
同一モデルと連結することが出来るので、広く使いたい時や子供と一緒に寝たい時なんかにも活躍してくれます。
使用下限温度は0度なので、「春・夏・秋」は使えるのがポイントですね。
ダニアレルゲンを防ぐ寝袋
寝具メーカーが作った 羽毛の寝袋 防ダニ アレルガード 寝袋
特殊な縫い目によって、ダニを中綿に侵入させない仕様になっている寝袋です。
内部にダニが侵入しないので、寝袋表面を掃除機でかけるか、粘着シートでコロコロするだけでダニアレルゲンを除去することができます。
寝袋としてだけでなく、「ひざ掛け」「肌掛け」「クッション」と幅広い使い方もできます。
ただし、使用限界温度の検査を行っていないので、キャンプやアウトドア向きというよりかは、防災対策として使う方が合っているかもしれません。
まとめ
以上が、寝袋のダニ対策についてでした。
寝袋は非常にダニが繁殖しやすい上、効果的なダニ対策をあまり取れないので、使った後は乾燥させる事が大切です。
また、定期的にクリーニングや洗濯をしてダニが寄り付かないようにしましょう。