衣類を着用した時にこういった事がありませんか?
- 虫に刺されたような痒みがある
- なんだかモゾモゾしている感じがする
- チクチクする
もし当てはまるようでしたら、この原因は服に棲みついているダニが原因かもしれません。
ダニというのは、室内の「物」であれば何処でも繁殖する可能性があります。
一般的に多いのは布団などですが、衣類も同じようにダニが繁殖しやすいところ。
そればかりか、ダニが潜んでいるのに何の対策もせずにクローゼットやタンスに片付けてしまうと、その中で他の洋服にもうつってしまうこともあります。
服を着る度にかゆい思いをする…。これを延々と繰り返す前にどうにかしたいですよね。
この記事で分かること
- 衣類のダニを駆除する方法
- 収納する時のダニ対策
- クローゼット内のダニ予防法
衣類にいるダニは見えない!
衣類のダニを駆除する前に知っておきたいことは、ダニは肉眼では見えないということ。
室内で繁殖しやすいダニには、
などがいますが、ほとんどのダニは1mmを下回るので、肉眼で確認するのは困難です。
こちらは、私が顕微鏡を使って撮ったダニの写真です。
顕微鏡を使ってもこのサイズなので、かなり小さいのがわかると思います。
しかし、衣類にダニが見えないからと言って、油断はできません。
駆除しないでいると、何回も刺されたりするので、まずはダニを確実に退治しておきましょう。
ちなみにですが、ダニは低温に強いので、条件さえ揃えば寒い冬でも繁殖します。
冬服への衣替えの時期でも、ダニに刺されてしまう可能性があるというのは覚えておいてくださいね。
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衣類のダニを駆除する方法
衣類のダニを駆除する為には、ダニの弱点を知っておかなければいけません。
ダニの弱点
- 高温(50℃以上を20~30分、60℃以上でほぼ一瞬)
- 低湿度(50%以下で死滅)
ダニはこういったように、「熱」もしくは「乾燥」するのを大の苦手にしています。
それでは、具体的にどういった方法があるのかを見てきましょう。
高温で衣類のダニを駆除する
ダニを退治するのに一番即効性があるのが、熱を与えることです。
ですが、あまり高温の場合、衣類によっては傷んでしまうので、その対処法も触れておきましょう。
熱湯をかける
衣類に熱湯をかけるのが、ダニを駆除するのに一番手っ取り早い方法です。
浴槽などに服をまとめて入れて、その上から熱湯をかければ完了するからです。
衣類の洗濯表示で見るポイントは、このマークです。
画像のように60と書いてあるなら、60℃以下のお湯だったら問題ない衣類です。
60℃のお湯をかけた場合、衣類への温度が多少下がるので、ダニを死滅させるなら20分くらいは浸けておくようにしましょう。
アイロンのスチーム
アイロンのスチームは100度を超える高温を出す事ができるので、ダニを死滅させるには十分です。
アイロンによっては、「高・中・低」と3段階の切り替えがありますが、低でもOKです。
アイロンのマークにはいくつか種類があるのですが、上記のように「✖」印がなければ服にアイロンを使用できます。
コインランドリーの乾燥機
コインランドリーの乾燥機も、衣類のダニをまとめて駆除するのに適しています。
温度で言うと80~120度くらい出せるので、30~40分かけることで、衣類の内部まで温度が上がりダニを死滅させることができます。
注意点として、家庭用の乾燥機の場合は、温度が50~60度と低めなので、あまり駆除には適していません。
このマークがあれば、80度までの乾燥機に対応している衣類ということです。
出典:新しい洗濯表示
衣類の湿度を下げる
熱を与えれない衣類の場合は、湿度を下げるようにしましょう。
高温の方法より、即効性は低くなりますが、衣類を傷めにくくはなります。
布団乾燥機を使う
布団乾燥機があれば、ダニ退治に使えないこともありません。
ポイントとして、「衣類の細部まで乾燥させる」必要があるため、専用袋などに入れて使用するようにしましょう。
また、衣類を傷めないためにも、低温で時間をかける必要があります。
その他の駆除方法
最後に、ここまで紹介してきた以外の方法も見ておきましょう。
洗濯機にかける
洗濯機にかける方法もある程度は有効です。
洗濯をすることによって、衣類の95%のダニが落ちると言われているからです。
ただし、ダニは洗濯機にかけたぐらいはでは死ぬことはありません。
環境再生保全機構の行った実験では、洗濯機にかけても、ダニの約70%は生き残っていたという報告があります。
ダニが生き残っていれば、洗濯機内で他の衣類にうつることも考えられます。
また、ダニはカビをエサにしているので、洗濯槽で繁殖する可能性すらあります。
なので、できれば洗濯する前に、熱処理をするのが望ましいんです。
クリーニングに依頼する
洗濯表示がないもの、大切な衣類の場合であればクリーニング依頼する方法もあります。
クリーニングによっては、ダニ退治に特化したお店もあるので、色々聞いてみるのも良いと思います。
また、衣類の心配がなくなることで、室内のダニ退治を進めれるのもメリットではないでしょうか。
衣類を収納する前のダニ対策
衣類にいたダニを死滅させたら、次は収納する時のポイントです。
ダニのエサを落とす
衣類を収納する前には、ダニのエサとなる「皮脂」「髪の毛」「フケ」「ホコリ」などを確実に落としましょう。
エサがなくなることで、ダニが衣類に棲み着く理由はなくなりますからね。
洗濯機をかけるのが一番ですが、できない場合は掃除機でよく吸い取る方法でもOKです。
しっかりと乾かして湿気をなくす
洗濯後は、衣類をしっかりと乾かしましょう。
半乾きでクローゼットや洋服タンスに片付けてはダメですよ!
半乾きのまま片付けてしまうと、クローゼット内に湿気がたまり、ダニが大好きな環境になってしまいます。
繁殖を防止するためにも、しっかりと乾かしてから片付けてくださいね。
タンスやクローゼット内のホコリを取り除く
もちろん、衣類を収納する場所もダニが来ないようにしなければいけません。
掃除機でホコリやゴミを吸引したり、余裕があれば雑巾で隅々まで拭くようにしましょう。
その後、拭いたところは乾拭き。
引き出しなどは陰干ししておくと完璧ですよ♪
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クローゼットやタンスに片付けた後のダニの予防
最後に、クローゼット等に片付けたらダニが繁殖しないように予防をしておきましょう。
換気をする
定期的にクローゼットやタンスを開けておき、空気を送るようにしましょう。
空気が入らないと徐々に湿気が溜まるので、ダニや衣類の虫食いが集まる原因になります。
ダニをよけスプレー
フマキラー FUMAKILLA ダニよけ桃のチカラ 350ml
ダニが嫌がる香りで寄せ付けないというスプレーです。
収納した衣類に使えることはもちろん、布団やソファにも使うことができます。
スプレーの種類によって効果はことなりますが、だいたい1~1.5ヶ月は効果が持続します。
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ダニ取りシート
クローゼットなどに侵入してきたダニを捕獲するシートです。
ダニを捕獲することはもちろんですが、アレルゲンを閉じ込めるタイプのもあります。
基本的に殺虫成分は使われていないので、お子さんがいる家庭でも安心して使用することができます。
効果は約3ヶ月持ちます。
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衣装ケース用防虫剤
ダニだけでなく、「カツオブシムシ」や「イガ」などの衣類の虫食いも防ぐことができます。
また、効果も1年間は有効なので、一度設置すれば当分は気にしないで良いメリットがあります。
ただし、ほとんどの場合は、殺虫成分が使われているので、そこを気にする人にはマイナスにはなります。
まとめ
以上が、衣類にいるダニについてでした。
衣類のダニは駆除することはもちろんですが、収納した時に予防までしておかないと再繁殖する恐れがあるので、面倒かもしれませんがやっておきましょう。
また、衣類にまでダニがいるということは、室内にもいる可能性が高いので、部屋全体のダニ退治も忘れずに行ってくださいね。