あなたはダニが梅雨~夏場だけに繁殖する害虫だと思っていませんか?
ダニは生命力が非常に強く、気温が10度を下回るような低温の時期でも生きれます。
なんなら、条件さえあえば、たとえ冬の北海道でも繁殖することができるんですよ。
つまり、何もダニ対策をしなければ、年中ダニに刺されてしまう危険性があるってことです。
この記事で分かること
- 冬でもダニが繁殖する理由
- ダニが多い家の特徴
- どのくらい低い温度になれば死ぬ?
- 冬の特性を活かしたダニ対策
冬のダニが気になる人、もしくはダニに刺されてしまったって人は、参考にしてみて下さいね。
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冬にダニが繁殖する理由
冬でもダニが繁殖しやすい1番の理由は、住宅が高気密、断熱に変わってきたことが挙げられます。
気温や湿度が安定していることで、ダニにとっては過ごしやすい環境となり、それが繁殖に繋がっているんです。
でも、ダニが繁殖する理由はそれだけではありません。
ここでは、ダニが繁殖する条件。
そして、そこから分かる冬でもダニが多い家の特徴を見ていきましょう。
ダニは繁殖する「条件」がある
ダニが繁殖するには、一定の条件があります。
繁殖する条件
- 気温(室温):20℃以上
- 湿度:60%以上
- エサ:人間のフケ、垢、ホコリ
以上のような条件が当てはまると、ダニは繁殖し始めるんです。
この条件を見て、エサはともかく、「冬は乾燥して湿度も低いし、気温も低いので繁殖しないのでは?」と思った方もいるかもしれません。
確かに、冬の室外でしたら、ダニは生きていくことはできないでしょう。
でも、室内のダニは違います。その理由を簡単に解説しますね。
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1冬でも暖房器具がある
寒くなればなるほど、頼りたくなるのが暖房器具ですよね。
例えば、エアコン、石油ファンヒーター、こたつ、カーペット。
北海道の寒い地方の方でしたら、床暖房などもありますよね。
こういったような暖房器具を使うことで、室温もしくは、その一部分がダニが好む温度(20度以上)になります。
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2乾燥防止で加湿している
湿度が乾燥すると、インフルエンザウィルスが活発になるので、予防のために湿度を調整しているのではないでしょうか?
すぐに思いつくのであれば、加湿器。または、濡れタオルなどで調節している人もいるかもしれません。
湿度を上げることは、そのようなウィルスの予防には良いんですが、ダニにとっては天国のような環境になるリスクもあります。
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3エサが豊富な場所はたくさんある
ダニのエサとなるのは、人間のフケやアカ、ホコリ。またはカビなどと非常に幅広いんです。
というか、ホコリ一つ無い家なんて一つもないので、冬でもダニはエサに困ることはないってことですよね。
いかがでしょうか?
こういったようにダニは冬でも、繁殖する条件を満たすのは簡単なんです。
特に今は、昔と違って隙間風に悩まされることもなく、高気密高断熱の家が多いので、ダニが繁殖する条件のハードルがかなり低くなっているんですよね。
冬でもダニが繁殖しやすい家の特徴
上で見てきたように、ダニが繁殖する条件は、どのご家庭でも簡単にクリアしてしまいます。
その中でも、特に注意してほしい家の特徴が以下のようなものです。
一つでも当てはまるなら要注意ですよ!
冬でもダニが多い家の特徴
- 同じ部屋で暖房器具をいくつも併用している
- 冬は洗濯物を室内干ししている
- 部屋や布団の掃除機かけをあまりしない
- 常にウィルス対策で加湿器を付けている
- 暖房器具がなくても快適な家(部屋)に住んでいる
いかがでしたか?
ダニというのは繁殖力が凄く、少ない匹数であっても、条件さえあれば爆発的に増えてしまいます。
実験では、開始当初156匹だったのが、3ヶ月で約8万匹。500倍も増殖することが分かっています。
出典:ダニ捕りドットコム
冬はダニの数が減るとはいえ、繁殖しやすい特徴の家に住んでいるなら、気を付けた方がいいかもしれません。
アレルギーの予防としてはもちろんですが、刺すダニ(ツメダニ)の被害に合わない為にも、きちんと対策しておくと安心ですよね。
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冬のダニを対策!一番重要なのは換気!低温でも死なない!
薬剤を除くと、生きたダニを死滅させるのは、「熱」か「湿度」しかありません。
- 高熱:60度以上の熱を加えればほぼ一瞬、卵は70度以上の熱で死滅する
- 湿度:50%以下になると死んでしまう
こういったように、熱や湿度はダニの弱点なんですね!
冬は乾燥しやすいことを考えると、湿度を調節するのが一番簡単なダニ退治になります。
【基本】冬のダニ対策は換気をするだけで十分
冬になれば、寝ているだけでノドを傷めてしまいますよね?これは空気が乾燥しているからです。
そして、ダニはこの乾燥が大の苦手。
なので、基本的に冬のダニ対策というのは、換気をして部屋中に空気を送りこんであげるだけで大丈夫です。
この乾燥した空気によっては、ダニは干からびてしまうんですね。
ただ、人がいる時に換気をするのは難しいと思うので、例えば、出かける時に窓を開けてたりしておくと良いでしょう。
もちろん換気をするのは、天気が良い日で、湿度が高い雨の日や雪の日はしなくて大丈夫ですよ。
プラスαを目指すなら掃除機で吸引する
換気でダニを死滅させることが出来ても、死骸やフンはその場に残ったままですよね?
ダニの死骸やフンが残っている状態ですと、アレルギーの原因やダニのエサになってしまうので大変です。
それを回避する為にも、換気後は死骸やフンは掃除機で吸引しておきましょう。
【応用】布団やカーペット・ぬいぐるみは本格的なダニ対策が必要
あなたの生活の主役となっている物に、布団やカーペット、こたつなどはありませんか?
また、お子さんが毎日遊んでいるぬいぐるみなんかも要注意です。
例えば、布団であれば、体温によってダニが好む温度は十分です。
また、寝汗をかくことによって、布団内部の湿気が溜まりダニが好む環境になります。
さらに、人のフケやアカは豊富に落ちているので、エサには困ることがありません。
こういったように、使用頻度が高い物はダニが常時繁殖しやすく、ダニ被害の発生源になってしまう恐れがあります。
なので、換気だけでなく、本格的なダニ対策をした方がいいんです。
当サイトが推奨しているのは、「駆除」⇒「除去」⇒「予防」という方法です。
- ダニを駆除する為に、「スチームアイロン」「乾燥機」で死滅させる
- エサやアレルゲン物質を除去する為に「掃除機」「丸洗い」をする
- 再繁殖させない為に「ダニ取りシート」「ダニ避けスプレー」をする
基本的には、こういった流れになります。
ダニが繁殖しやすい場所のダニ対策は別の記事でまとめているので、併せて参考にしてみて下さいね。
場所別のダニ対策
- 布団のダニ対策(こたつ布団)はこちら
- カーペット・絨毯のダニ対策はこちら
- ソファのダニ対策はこちら
- 畳のダニ対策はこちら
- ぬいぐるみのダニ対策はこちら
ダニは低温くらいじゃ死なない!
ダニって暑い時期に多いので、冬の寒さなんかには弱いのでは?と思う人もいるかもしれませんね。
でも、そのイメージとは逆に、ダニは低い温度にかなりの耐久性があるんですよ。
まず、ダニは10度以下になると繁殖することはできません。
繁殖しないので増えることはないのですが、死ぬことはなくその場で動かないだけです。
ひとたび、温度が上がれればまた活動を再開するんですよね。
ダニが死滅する温度と時間は?
高温 | 低温 |
---|---|
60度でほぼ一瞬 | -10度以下 |
ダニを温度で死滅させるには、「高温」か「低温」にする必要があります。
高温の場合は、先程も言ったように60度であればほぼ一瞬で死滅させる事ができます。
しかし、低温でダニを死滅させようとした場合…マイナス10度以下にする必要があると言われています。
また、ダニの卵に関して言うと、もっと低い温度まで耐えることができるそうです。
こうなると、ダニを低温で死滅させるのは現実的ではありませんよね。
なので、冬のダニ退治は「換気」もしくは「高熱」がおススメなんです。
出典:ダニが繁殖する環境とは?
冬のダニ対策Q&A
最後に、冬のダニ対策について多い疑問を取り上げたいと思います。
冬でもダニが繁殖しやすい家の特徴に当てはまらないのに刺された!
冬でもダニが多い家の特徴は、「高気密高断熱」の家だったり、「暖房器具を併用」している家でした。
これらに当てはまらないのに、刺された場合は、ノミや南京虫、もしくはイエダニなどの害虫の可能性があります。
例えば、イエダニはネズミに寄生しているダニなので、室内の状況は関係ありません。
ネズミがいるだけで、ダニ刺されの被害にあってしまうこともあるからです。
冬でもペットのダニ対策ってする必要あるの?
室内ペットの場合
室内で犬や猫などのペットを飼っている場合は、たとえ冬であってもダニ対策はする必要があります。
ペットの体温や汗、毛に絡まったエサでダニが寄生しやすい環境だからです。
ダニが多い夏場などに比べて頻度は少なめでも良いと思いますが、対策はしておいた方が安心です。
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室外ペットの場合
室外に飼っているペットあっても、細心の注意を払うならダニ対策はしておいた方が良いでしょう。
野外に潜むダニとして有名な「マダニ」。
多くの種類は、寒くなると冬眠して暖かくなると活動を再開するのですが…
マダニの種類によっては、年中を通して活動するものもいて、近年では実際に真冬でもペットがマダニの被害にあったという報告もあるようです。
なので、注意を払うならマダニの予防薬。または、散歩コースは深い草むらは避けるようにした方が安心ですね。
まとめ
以上が、冬のダニ対策についてでした。
ダニは低温では死にませんが、高温を与えることや、低い湿度になると死んでしまいます。
冬は空気が乾燥しているので、換気をするだけでも全然違います。
ダニ被害に合わない為にも、定期的に空気を入れ替えて、ダニがいない生活を目指しましょう。