ダニ刺されの被害にあった場合、一番頼りたいのが「皮膚科」ですよね。
日本皮膚科学会でも、ダニ刺され(虫刺され)で痒みが強い場合は、皮膚科を受診することが推奨されています。
虫さされの治療は、軽症であれば市販のかゆみ止め外用薬でもよいですが、赤みやかゆみが強い場合はステロイド外用薬が必要です。症状が強い場合は抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬が必要になるので、皮膚科専門医を受診するのがよいでしょう。
引用:日本皮膚科学会
でも、タイミングによっては、休院日だったり夜間は開いていないので受診出来ないことがありますよね。
そうなると、頼れるのは薬局やドラッグストアにある市販薬になります。
というわけで、今回はダニ刺されに効果がある市販薬についてまとめてみました。
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ダニ刺され用市販薬の種類と選び方
ダニ用(虫刺され)の塗り薬には、大きく分けて2種類あります。
それが「抗ヒスタミン剤」と「ステロイド」になります。
抗ヒスタミン剤 | ステロイド | |
---|---|---|
使用例 | かゆみだけの場合 | かゆみ以外に赤みや腫れがある場合 |
成分例 | ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩 | プレドニゾロン酢酸エステル、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、デキサメタゾン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン酢酸エステル |
抗ヒスタミン剤が合っている場合
軽いカユミの場合なら、「ジフェンヒドラミン塩酸塩」が配合されている抗ヒスタミン剤を選ぶようにしましょう。
ステロイドが合っている場合
強いカユミがある場合、もしくは赤みや腫れてしまった場合はステロイドが配合されているものを選ぶようにしましょう。
また、子供などがカユミのあまり掻きむしってしまった場合は、とびひなどを防ぐ為にも「殺菌成分」が配合されたものが良いでしょう。
殺菌成分名の例
イソプロピルメチルフェノール、クロルヘキシジン塩酸塩
ダニ刺されに効く市販薬!子供~大人用のまで!
ダニ刺されに効果があるのが、「ステロイド」と「抗ヒスタミン剤」だと分かりましたが成分表だけ見て探すのは困難ですよね。
なので、ここではダニ刺されに使える市販薬をいくつか紹介しておきます。
ちなみに子供と大人では、皮膚の薄さが違うので使う人によって薬を分けておくのが望ましいようです。
子供に使えるダニ刺されの薬
ステロイドを含まない抗ヒスタミンタイプのかゆみ止めが「ムヒS」です。
メントールを配合しているので、塗った時の清涼感もあります。生後3ヶ月から使用可能。
非常に弱いステロイドタイプのかゆみ止めが「ムヒアルファEX」です。
アンテドラッグという副作用が少なめのタイプなので安全に使えるのもポイントです。
ダニ以外にも、【ノミ・毛虫・ムカデ・クラゲ】刺されにに使用することができます。
生後6ヶ月から使用可能。
出典:ムヒアルファEX
大人のダニ刺されに使える市販薬
【第3類医薬品】レスタミンコーワパウダークリーム (興和薬品)
パウダータイプの抗ヒスタミン剤が「レスタミンコーワパウダークリーム」になります。
パウダータイプなので、嫌なベタつきがなく広範囲までスーッと伸ばせるのが特徴です。
また、カユミだけでなく、あせもや湿疹の時も使用することができます。
(指定第2類医薬品)ベトネベートN軟膏AS 5(第一三共ヘルスケア)
ベトネベートN軟膏ASはステロイドタイプの塗り薬で、皮膚科でよく処方される「リンデロンVG」と最もよく似ています。
リンデロンと同じように「ステロイド+抗生物質」が配合されているので、とびひなど化膿した場合にも使用することができま
す。
出典:第一三共ヘルスケア
【最強】強いカユミを抑える市販薬!
市販で購入できるカユミを止めの中で一番強い成分が配合されているのが、「フルコートF」になります。
こちらも「ステロイド+抗生物質」が配合してあるので、腫れや赤みだけでなく掻きむしった場合でも使用することができます。
痒くてどうしようもない時はこちら選ぶようにしましょう。
ダニ刺されにオロナインは効果があるの?
にきびや吹き出物、やけどなどに効果があるということで、使い勝手良いオロナインですが、ダニ刺されには使用しないようにしましょう。
公式サイトを見ても、「虫刺されには使用しないで下さい」との注意書きがあるので、症状が悪化するかもしれません。
出典:オロナイン公式サイト
市販薬を使用する際の注意点
ここまで紹介してきた塗り薬は、「薬」に分類されるので副作用があります。
なので、自分で勝手に判断して使用しないようにしましょう。
- 5~6日使用しても症状が改善しない場合は中止する(特にステロイド成分)
- 目・口唇など、またはその周囲は避ける
- 顔面は広範囲に使用しない
引用:第一三共ヘルスケア
まとめ
以上が、ダニ刺されに効果がある市販薬についてでした。
ダニに刺された場合、塗り薬で対処しても再度刺されてしまう危険性があります。
根本の原因はダニにあるので、市販薬に頼るだけでなくダニを駆除するようにしましょう。