壁にダニがいるのを発見してしまうとギョッとしてしまいますよね。
人によっては、壁にいるダニを何回退治しても、すぐに繁殖して困っている…なんて事もあると思います。
ダニには好む環境があり、その条件さえ満たしてしまえば、例え新築の家だろうと繁殖してしまいます。
このように繁殖率が高いダニを家から消滅させるには、下記のようなステップを踏んで行くことが大切です。
- ダニを駆除する
- 掃除をしてダニのエサを除去する
- 再繁殖しないように予防する
特に重要なのが「掃除」です。
壁や天井にはダニのエサが溜まりやすいので、掃除をしないでいるとダニが繁殖する原因になります。
例えば、床を掃除をしても天井からエサが落ちてきてしまえば無意味になってしまう可能性もあるのです。
こういったように、キチンとしたダニ対策をしないと徒労に終わってしまうので、正しい壁や天井のダニ対策を見ていきましょう。
壁や天井のダニを駆除する方法
ダニにはいくつか弱点があります。
- 殺虫剤
- 熱(50度以上と20~30分、60度以上でほぼ一瞬)
- 低湿度(湿度50%以下では生きられない)
ただ、この中で熱でダニを駆除する方法は、壁には使えないのでそれ以外について見ていきましょう。
くん煙剤(バルサン・アースレッド)
くん煙剤とは、ダニを死滅させる殺虫剤のことで、バルサンやアースレッドなどが有名ですよね。
部屋中のダニを駆除できるので、とにかくダニをすぐにどうにかしたい!という場合に有効です。
また、刺したのがダニか判別付かない場合でも、「ゴキブリ、イエダニ、ノミ、トコジラミ」などの害虫に効果があるので緊急用アイテムとして重宝します。
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湿度を下げる
ダニは特に湿度に弱く、湿度が50%になると生きてはいけないと言われています。
主な湿度を下げる方法
- 窓を開けて換気をする
- 除湿機を使用する
- エアコンをドライモードにする
こういった方法であれば、部屋の湿度を下げダニの駆除に繋がります。
ただ、ダニは肉眼で見えにくいので効果の有無が分かりにくいというのが欠点です。
ダニを観察したい場合は、「ダニ目視キット」などのアイテムを使用してみましょう。
殺虫剤でも壁のダニが減らない場合
壁にいるダニに殺虫剤を噴射しても、一向に減らない場合は「屋外ダニ」が家に侵入している可能性があります。
屋外ダニの代表格である、イエダニは元々ネズミに寄生するダニです。
ネズミが家屋に侵入することで、イエダニも屋内に侵入し、人を刺す(吸血)ことがあります。
壁のヒビ割れや天井の隙間、または屋根裏などにネズミがいる気配があるなら要注意です。
イエダニを駆除するなら、ネズミを退治することが大前提になります。
自分でも出来るかもしれませんが、かなりの労力となることが予想されるので、害虫駆除の専門業者に依頼するのが安心だと思います。
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【掃除】壁や天井のホコリ・カビを除去する
壁にダニが繁殖するのはエサが豊富にあるというのも理由の一つです。
ダニのエサとなるのは、ホコリやカビなど。これが壁や天井に付着している事で、ダニが繁殖する原因になるのです。
また、ホコリが壁に付着する原因は「静電気」が関係しています。
なので、ここではホコリやカビを除去するのと、静電気がホコリを吸着しないようにする方法をご紹介します。
ホコリを除去する方法
ホコリを除去するのにおすすめなのが「フローリング用ワイパー」と「ウェットシート」の組み合わせです。
ワイパーがあれば壁を掃除するのが楽ですし、天井まで楽々と届くので踏み台などを用意する必要がないからです。
ワイパーは何でも良いと思いますが、ある程度の長さがないと天井まで届かない可能性があります。
また、壁紙に手垢の黄ばみなどがある場合は、市販の「住居用洗剤」を使用しましょう。
- 固く絞った雑巾に洗剤を数滴入れなじませる
- 手垢が気になるところを拭く
- 汚れが酷いなら歯ブラシなどで軽くこする
- 雑巾をすすぎ水拭きする
- 雑巾で乾拭きする
壁紙によっては、洗剤の使用で変色や傷んでしまうので、始めに目立たない部分でテストして下さいね。
カビを除去する方法
壁紙にカビがある場合は、カビ専用の除去剤を使用します。
カビキラーが有名ですが、私のおすすめは「カビホワイト」です。
カビホワイトの使い方
- カビの部分にスプレーし15分放置する
- カビが取れてないようなら再度スプレーする
- カビがしつこいようなら歯ブラシで優しくこする
- 最後にしっかり水拭きをする
カビホワイトは、カビを除去するだけでなく防カビ効果もあるので、カビが生えにくくなるのもポイントです。
注意点ですが、原液だと強力なので、最初は希釈したものを使用し、壁紙の目立たない箇所でテストするようにして下さい。
ちなみに、室内にカビが生えてしまうのには、「換気不足」のほか「結露」が原因になります。
特に結露が原因の場合は、再度カビが生えてしまう可能性があるので、結露防止シートなどでカビを予防して下さい。
静電気を除去する方法
静電気とホコリって関係ないと思われがちですが、ホコリが壁や天井にくっついている理由は「静電気」によるものです。
なので、この静電気を除去しないと、再度ダニのエサとなるホコリがくっつくことになるんです。
ガッテンで除電雑巾の作り方が紹介されていたので、実際に試してみました。
step
1柔軟剤を用意する
え?柔軟剤と思うかもしれませんが、ラベルの使用用途を見ると「静電気を防ぐ」と記載があります。
ガッテンで見た時は、半信半疑でしたがどうやら本当に除電できそうですね。
ちなみに、柔軟剤の香りが苦手な方は、無香料を選ぶと良いですよ!
step
2柔軟剤に浸す
使用量の目安を参考に、柔軟剤を水に溶かし、雑巾を浸しましょう。(写真は3ml程度です)
浸し終えたらよく絞って水気を切ります。柔軟剤なので、すすぐ必要はありません。
また、手洗いをしたくない場合は、洗濯機を使用してもOKなようです。
step
3完全に乾かす
雑巾は完全に乾くまで干しておきます。
濡れていると、雑巾にホコリが吸着します。あくまで除電が目的なので、水気がなくなったら使用するようにします。
step
4壁や天井を拭いて除電する
完全に乾いたら静電気の除去開始です。
壁や天井、または棚などホコリが溜まりやすかった箇所を拭いていきましょう。
目的は静電気の除去なので、ゴシゴシと力を入れて擦る必要はありません。クモの巣を払うように優しく撫でて除電していきましょう。
出典:ガッテン
今回は、家庭にあるもので作れる除電雑巾で試しましたが、市販で「静電気除去グッズ」も多数売られているので、そういったアイテムを活用するのも良いと思います。
壁や天井のダニを予防する
最後にダニが再発生しないように予防をしていきましょう。
基本的には、ここまでご紹介したように「換気をして湿度を下げる」「掃除をしてエサを除去する」といったことがメインになります。
それにワンランクアップさせる予防法として、
- 空気清浄機を使用する
- 壁にダニスプレーを噴射する
などの方法があります。
空気清浄機を使用する
空気清浄機は稼働しているだけで、ホコリを吸い込んでくれるのでダニのエサを少なくすることに役に立ちます。
特に「静電HEPAフィルター」が搭載されているモデルだと、ホコリだけでなく花粉などの微小な粒子までキャッチできるので、ダニ対策として使い勝手が良いでしょう。
壁にダニスプレーを噴射する
ダニスプレーとは、壁などに噴き付けるだけでダニを予防するスプレーのことです。
殺虫成分が配合されたものから、オーガニックのものまで色んな種類があるので、自分合ったものを選ぶようにしましょう。
ちなみに、安全なものを使いたい場合、アルコール(エタノール)とレモンがあれば自作することが出来ます。
詳しくは、別記事でまとめているので、参考にしてみて下さい。
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まとめ
以上が、壁や天井などに繁殖したダニの対策でした。
換気や掃除を怠るとダニが発生する原因になるので、定期的にダニ対策をしていきましょう。
壁紙以外にも、「ドア」「扉」「障子」など忘れがちな部分も一緒に行うと効果的です。
また、壁にダニが発生しているということは、部屋全体にダニがいる可能性があるので、色んな箇所のダニ対策を忘れないようにして下さいね。
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