ゆっくりとくつろげるソファ…。
でも、ソファに座ると「身体がかゆくなる」「何かの虫に刺される」「鼻がムズムズする」なんてことはありませんか?
もしこういったことに一つでも当てはまるなら、ダニによる「アレルギー」もしくは「刺されている」可能性があります。
座るたびにダニに悩まされると、せっかくのくつろぎ空間が台無しですよね。
ソファで、テレビを見ながら家族団らんできる生活を取り戻す為に、ダニを退治していきましょう。
ソファのダニ対策は素材の種類で考える
ソファと一口に言っても、「布製」「天然革」「フェイクレザー」と種類がありますよね。
素材の種類ごとに特徴があるので、できるダニ対策も異なってきます。
例えば、本革ソファは水に弱いので、スチームアイロン何かを使うと大変。
素材を劣化させてしまうばかりか、ダニのエサとなるカビが発生してしまい、逆効果になることも。
こういったように、間違ったソファのダニ退治をしてしまわない為にも、素材の種類ごとに対策をしていきましょう。
布製(ファブリック)ソファーのダニ対策
ダニによる被害に合いやすいソファと言えば、布製ソファです。
ダニが好む湿気や、エサとなるホコリや人間のフケや垢が、繊維の隙間から入り込みやすい特徴があります。
その為、ソファでのダニ被害はほとんどが、布製だったりします。
布製ソファのダニを駆除する
布製ソファの駆除方法
- 殺虫剤を使用する
- スチームアイロンを使用する
- 熱湯・乾燥機にかける(生地が外せる場合)
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1殺虫剤を使用する
手っ取り早くダニを死滅させたいなら、ダニ専用の殺虫剤をソファに噴射しましょう。
「ダニアース」や「ダニブロッカー」などの殺虫剤は、家庭に多いダニだけではなく、マダニやノミにも効果があります。
市販のドラッグストアに行けば必ず置いてあるので、一番現実的な方法ではないでしょうか。
ちなみにファブリーズ等の除菌スプレーでは、ダニを死滅させる効果はありません。
除菌=駆除できると勘違いしている人もいますが、ファブリーズには殺虫成分を配合していないので、駆除には向いていないんですね。
ただ、ハウスダストが飛散するのを防ぐタイプのは、アレルギーの予防としては役に立ちます。
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2スチームアイロンを使用する
ダニは熱に弱く、100℃以上の高温を出せるスチームアイロンを使えば死滅させることができます。
ただし、デメリットもあります。
ソファに使われているポリウレタンフォームによっては、水に濡れるとダメなものもあるので、この方法が使えないソファもあるんです。
なので、スチームアイロンでダニを駆除する場合は、メーカーに問い合わせるようにしましょう。
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3熱湯・乾燥機にかける(生地が外せる場合)
ソファの生地が外せるカバーリングタイプの場合は、「熱湯にかける」もしくは、コインランドリーなどの「乾燥機」による熱でダニを駆除することも可能です。
ただし、カバーによっては、カバーを外せても水を使ってはダメなもの、縮んでしまう可能性があるので注意が必要です。
こちらも、まずは購入したメーカーに問い合わせてから、やってみるのが安心です。
布製ソファのダニを予防する
布製ソファにいるダニを駆除したら、再発しない為にも予防をしておきましょう。
布製ソファの予防
- 掃除機で吸引する
- 布団乾燥機で乾燥させる
- ダニ取りシートを設置する
step
1掃除機で吸引する
ダニの駆除が終わったら、次にやることは、ホコリやダニの死骸、フンを除去することです。
ダニのエサとなってしまうのは、ホコリや人間のフケ・垢、そして食べかすなど。
これらを掃除機でしっかりと吸引し、ダニが繁殖しないようにしましょう。
また、掃除機をかけることのメリットは他にもあります。
それはダニアレルゲンを取り除くということ。
ダニの死骸やフンは、アレルギー性鼻炎や喘息を引き起こす原因と言われているので、それらの予防にも繋がるのです。
ちなみに、「最初から掃除機で吸引すれば早くない?」と思うかもしれません。
でも、それは間違いなんです。
生きたダニというのは、掃除機で吸い取るのは非常に困難。
テレビで行われた実験によると、掃除機5台で計10回吸ってもダニの数は5分の1程度しか吸い込めませんでした。
出典:科学でダニを撃退せよ
この結果は、恐らくダイソンやレイコップなど、他の掃除機を使っても変わりはないと思います。
なので、掃除機で簡単に吸引できるように、まずはダニを死滅させてから行うことが大切なんです。
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2布団乾燥機で乾燥させる
布製のソファにダニが繁殖する原因は、ソファ内部に湿気が溜まってしまうこと。(湿度が高いとダニは過ごしやすいんです)
これを解消する為にも、布団乾燥機を使ってソファを乾燥させてあげましょう。
布団乾燥機の種類によっては、高温が出せるダニパンチモードを搭載しているので、そういった機能もフル活用してみましょう。
布団乾燥機がない場合は、エアコンのドライや、除湿剤をソファの下に貼り付けて湿気がこもらない工夫をしてみて下さいね。
ちなみに、布団乾燥機があればダニを駆除できるんじゃないの?って思うかもしれませんが、死滅させるのは困難です。
確かに布団乾燥機では、ダニを死滅させる温度(60℃)を出せるものもあります。
しかし、ソファ全体の温度が60℃に達していなければ、ダニは温度が低い部分に逃げてしまいます。
なので、駆除目的よりも、再繁殖させない予防として使うのが、正しい使い方なんですね。
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3ダニ取りシートを設置する
ダニ取りシートは単にダニによる被害を防ぐだけでなく、ここまで紹介してきたダニの駆除方法をできない場合にも役に立つアイテムです。
特に、身体に害を与える原料を使っていないので、殺虫成分が苦手な方や赤ちゃんがいる家庭でも安心して使えるのがメリットです。
ダニ取りシートの使い方は超簡単。
ソファーの肘掛けや、クッションの間などに設置しておくだけで、繁殖したダニを捕獲してくれます。
ダニ取りシートの種類にもよりますが、人を刺すツメダニを捕獲するだけでなく、アレルゲンとなるダニの死骸やフンまでシート内に完全に閉じ込めてくれるものもあります。
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本革ソファのダニ対策
本革ソファは、吸湿性・通気性に優れているソファです。
また、布製のようにダニが侵入することもできないので、そこまでダニ対策を意識する必要はありません。
ダニ対策としてやっておくこととしたら、乾いたタオルや掃除機などで、ダニのエサとなるホコリを取り除いておくこと。
または、本革にカビが生えないように、湿気対策として部屋の換気をしたり、できれば陰干しを行うくらいでしょうか。
一方で、ダニが繁殖しにくい分、刺すダニなどが現れた場合って駆除する方法ってあんまりないんです。
本革ソファに痛みや劣化させずに、ダニ退治できる方法と言えば「ダニ取りシート」くらいでしょうか。
本革ソファは、熱や水に弱いので「スチームアイロン」を使用しての熱駆除をできません。
また、殺虫剤を使用すると、素材が変色する原因になってしまうので、あまりおススメはできません。(変色してもOKなら効果はあると思いますが…)
出典:アース製薬
これらを考慮すると、本革に影響を与えないで、ダニ対策できるのはダニ取りシートという事になります。
フェイクレザー(合皮)のダニ対策
フェイクレザーも本革と同様に、ダニの侵入経路がないので、ダニがつきにくいソファと言えます。
ダニ対策に関しても、本革と同様にエサとなるホコリを除去するのがメインとなります。
ただ、本革に比べてフェイクレザーは、通気性が悪いので、湿気が溜まりやすい特徴があります。
その為、ダニ対策には湿度をコントロールする必要があります。
除湿器や、ソファの底に除湿剤に貼り付けるなど、湿気がこもらないようにしましょう。
また、ダニの駆除に関しても本革と同じように、ダニ取りシートの設置が無難かもしれません。(効果には時間が必要ですが…)
やはりこちらも、「熱」や「殺虫剤」を使用することで、劣化の原因になってしまいます。
なので、ソファへのダメージを考慮すると、ゴキブリホイホイのようにダニを捕獲するシートが良いと思います。
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ダニの発生源がソファじゃない可能性もある
ソファはダニが発生しやすい場所です。(布製の場合)
でも、本革やレザーフェイクを例にとると、ダニが繁殖しにくい環境なんです。
それなのに、ダニに刺されたりした場合は、その他の場所の影響があるかもしれません。
例えば、ソファ以外にも、
- 布団などの寝具
- 絨毯やカーペット
- 畳の部屋
このような場所は、ダニが繁殖しやすいんですよね。
つまり、こういった場所からダニが発生し、ソファに移動してきている可能性だってあるのです。
なので、ソファのダニ対策をするなら、トータルで布団などのダニ対策もする方が良いんです。
以下に場所別のダニ対策法をまとめているので、併せて参考にしてみて下さい。
ダニに強いソファの特徴と選び方
最後に、ダニに強いソファについても触れておきたいと思います。
次回、購入することがあれば、是非参考にしてみて下さいね。
素材が本革やレザーフェイク
素材に関して言うと、ダニが侵入することができない、革製のソファがおススメです。
布製ソファですと、ダニのエサであるホコリなどが内部に侵入しますし、湿気を吸いこみやすいので、ダニにとって過ごしやすい環境になるんです。
そうなると、ダニが繁殖してしまいます。
一方、革製では、ホコリや食べかすのケアさえしておけば、ダニの繁殖を抑えることができるんです。
注意点として、革製ソファであっても、裏面が布になっているものがあります。
そういったソファはダニの侵入を許してしまうことになるので、最初に確認しておきましょう。
脚付が付いているソファ
脚が付いているソファは湿気がこもらないので、ダニが寄り付きにくいソファと言えます。
梅雨などの時期は、どうしても湿気がこもりやすくなります。
そうなった時でも、脚が高いと湿気が逃げるスペースがあるので、こもりにくくしてくれるんです。
カバーを交換できるソファ
革製は圧迫感があるという人は、カバーを交換できる布製ソファを選びましょう。
カバーを交換できると、万が一ダニが発生しても、熱での駆除や洗濯での予防が簡単ですからね。
チェックするポイントとして、カバーを水洗いできるかは確認しておくようにしましょう。
まとめ
以上が、ソファのダニ対策についてでした。
ソファの素材によって、出来るダニ対策が異なるので、今回の方法を参考にしてみて下さいね。
また、ソファにダニがいる場合は、布団や絨毯などの場所にもいる可能性があるので、そちらも併せて対策しておくと安心ですよ。