子どもにとって、ぬいぐるみは仲の良い友達のようなもの。
まるで、宝物のように遊ぶ姿はほんとに微笑ましいですよね。
でも、肌身離さず持っているからこそ、ダニの温床になりやすいんです。
ある報告によると、ぬいぐるみのダニ数は、1㎡あたり平均で400匹はいるんだとか。
出典:家の中にはこんなにたくさんのダニが!!アレルギーの原因物質もこんなに…!
見えないから気付かないかもしれませんが、日々この数のダニがあなたの大切な子供を狙っているかもしれないのです。
特に、ダニの死骸やフンはアレルギーの原因と言われているので、本当に怖いですよね。
今回は、そんなダニから守る方法として、ぬいぐるみのダニ対策についてお話していこうと思います。
また、この記事で、正しいダニを退治する方法も学んで下さいね。
-
ダニ目視キットがすごい!マイトチェッカーで家中のダニをチェックしてみた結果!
ユミこの記事では、ダニ目視キット(マイトチェッカー)で、色んな物を確認してみた結果が分かります! ダニって見えないからこそ恐怖ですよね! 例えば、あなたが眠っている布団、くつろいでいるソファ。 そして ...
続きを見る
間違ったダニ退治の知識をもっていませんか?
ぬいぐるみのダニ対策と聞くと、最初に思い浮かべるのは何ですか?
恐らく、「天日干しや乾燥機」「洗濯する」「掃除機で吸引」などではないでしょうか?
また、掃除好きの人なら、重曹でダニを駆除する!なんて答えもあるかもしれませんね。
でも、これらの対策は、ダニの生態から言うと、半分本当で半分ウソなんですよね。
●●だけしかやらないは間違い!
例えば、「洗濯をする」「掃除機をかける」ことだけをやったとします。
確かに、これでダニのエサとなる、人の手アカやホコリは除去することができます。
でも、生きたダニって、そのままぬいぐるみに引っ付いて、居座るんです。
ダニは洗濯機にかけても、死にません。何なら洗剤に浸けていても1週間以上は生きるんですよ。
また、掃除機で吸引しても、繊維に足を絡みつかせるので、吸えないんです。
こちらの実験では、掃除機で10回吸っても、ダニの5分の1しか吸引できないという報告もあります。
出典:科学でダニを撃退せよ
じゃあ、天日干しはどうなの?って思いますよね。
確かにこちらは、生きたダニを死滅させる効果はあります。(かなり厳しい条件付きですが)
でも、ダニの死骸やフンってそのままなんですよね。
乳幼児にとって、アレルギーの原因となるダニの死骸やフンが一番厄介な敵になるので、これを放っておくわけにはいきません。
ぬいぐるみのダニ対策は順番が大切
じゃあ、ぬいぐるみのダニ対策ってどうするのって思いますよね。
正解は、「順番を守って対策をする」ことです。
ダニ対策の順番
- ダニを駆除する
- 死骸やフンを除去する
- 再繁殖しないように予防する
大まかに言うと、こういった流れになります。
まずは、これ以上ダニを増やさない為にも、駆除していきます。
そして、死骸となったダニ、フンを除去していきます。
最後に、再発生しないように、ダニの予防します。
これが正しいダニ対策になります。
正しいぬいぐるみのダニ対策の方法
それでは、ここからは正しいダニ対策の流れに沿って、「駆除」「除去」「予防」する方法を見ていきます。
各項目ごとに、色んな方法をご紹介していくので、あなたに合った方法をチョイスして下さいね。
ちなみに、私のおススメは、以下のような方法です。
おススメのダニ対策
- スチームアイロン(駆除)
- 手洗いでの洗濯(除去)
- ダニ取りシート(予防)
この方法は、時間をそこまで必要としませんし、ぬいぐるみの型崩れのリスクが減ります。
また、ダニ取りシートによって、ダニアレルゲンも飛散しないので、子供のことを考えるなら一番だと思います。
ぬいぐるみのダニを駆除する
ダニの弱点になるのは、「熱」です。
50℃では20~30分、60℃の熱を与えれば、はほぼ一瞬で死滅するんです。
そして熱を与えれる方法が以下のようなものになります。
熱を使ってダニを駆除する方法
- スチームアイロン
- コインランドリーの乾燥機
- 布団乾燥機
- 熱湯をかける
- 天日干しor車内干し
注意点として、ぬいぐるみには、熱に弱いもの。そして、水洗いできないモノがあります。
そういったぬいぐるみは、今から紹介する方法には合わないので控えておいて下さいね。
控えておいた方が良いぬいぐるみの特徴
- 中綿がポリエステルじゃない
- 中に機械や電池が入っている
- ウール・革を使ってある
- 色落ちするもの(濡らした布で拭いて確認)
- アンティークなもの(高価なもの)
- 水洗い不可マークが付いている
もし、このような特徴に当てはまる場合は、「大切なぬいぐるみのダニ対策」を参考にしてみて下さい。
1.スチームアイロン
スチームアイロンの熱は、100℃を超えるのでダニ退治には有効な方法になります。
一般的なスチーム付きのアイロンでも、衣類スチーマーでも大丈夫です。
ただし、高温を直接当てると傷みの原因になるので、必ず濡れたタオルで当て布をして、ぬいぐるみにスチームをするようにして下さいね。
2.コインランドリーの乾燥機
ぬいぐるみの数が多い場合は、コインランドリーの乾燥機でも駆除することができます。
コインランドリーに設置してある乾燥機は、80℃以上と、家庭用よりも高温を出せるからダニを退治できるんです。
ダニを退治するには、完全にぬいぐるみの内部まで熱を送る必要があるので、40分以上かけることが必要になります。
3.布団乾燥機
ダニ退治モードなどが搭載されている布団乾燥機なら、ダニを駆除することも可能です。
ただし、布団乾燥機の温風を直接当てているだけでは、ダニが死滅する温度には達しません。
ぬいぐるみに温度のムラがあると、ダニは低温の方へ逃げて行ってしまうんです…
衣類乾燥袋などに入れて、ぬいぐるみ内部から50℃以上になるようにしましょう。
4.熱湯をかける
かなり直接的な方法ですが、熱湯をかけることは効果バツグン。
温度が高ければ高いほど、ダニに対して効くものの、デメリットとしてぬいぐるみを傷めてしまうことに繋がります。
ダニを死滅させる、ぬいぐるみの傷みを最小限に抑える事を考えると、60℃くらいがベストです。
このくらいの温度に浸してやれば、多少温度が下がっても、ダニが死滅する50℃以上はキープできるでしょう。
ぬいぐるみを浴槽に入れ、熱湯をかけて10分くらい浸しておくのを目安にしてみて下さい。
5.天日干し
かなり限定的な方法ですが、天日干しでもダニを駆除することができます。
天日干しのやり方、黒いビニール袋(ポリ袋)にぬいぐるみを包み、晴れた日に放置しておくだけ。(10~15時の間)
と、簡単なんですが、この技は、8月など気温がかなり高い真夏の日にしか使うことができません。
外の気温がかなり高くないと、ぬいぐるみの内部を50℃以上に出来ないんです…
車がある方でしたら、先ほどと同じように黒いビニール袋に包んで、車内のフロントガラスの下に置いておきましょう。
こちらのサイトで検証した結果によると、外気の温度が32℃で、黒ビニール内の温度が67.4℃に達していました。
このくらいの温度があれば、ぬいぐるみの内部もかなりの高温になっていることが予想されるので、ダニに対しても効果があるでしょう。
ただ、こちらの方法も、天気や時期にかなり左右されてしまいます。
また、時間もかかってしまいます。朝から始めたのに、終わったのが夕方…。
なんて1日がムダになってしまうことだってあり得ますので、他の方法を試した方が良いかもしれませんね。
6.ダニ用の殺虫スプレー
殺虫成分はお子様には不安かもしれませんが、ツメダニに刺されたような緊急の場合には役に立ちます。
ダニ専用の殺虫スプレーで有名なのは、「ダニアース」でしょうか。
こちらは針を使って、殺虫剤を注入できるので、ぬいぐるみ内部のダニも駆除できます。
また、イエダニやマダニ、ノミにも対応しているので、緊急用の害虫対策となります。
もちろん、スプレーを噴射した後は、洗濯等をしてよく殺虫成分を落としてあげて下さいね。
-
ネズミがいない家でもイエダニの被害に!駆除する方法や刺された時の症状について!
ユミこの記事では、イエダニに刺された時の症状や、駆除する方法が分かります! イエダニと言えばネズミに寄生するダニなので、刺された時は「屋根裏」「壁」「床下」からネズミの足音や鳴き声が聞こえているか?が ...
続きを見る
ぬいぐるみのダニアレルゲンを除去する
生きたダニを完全に駆除したら、アレルゲンとなる死骸やフンを除去していきます。
小児ぜんそくの90%以上の原因となっているのが、チリダニ類と言われるものです。
引用:中野こどもクリニック
家庭に多いチリダニから、子供を守る為にも、アレルゲンの除去はしっかりとやっていきましょう。
手洗いor洗濯機で洗う
ダニの死骸やフンは水溶性なので、水を使って洗えば簡単に落とせるんです。
また、汚れを落とし、てリフレッシュさせれるので、一石二鳥ですよね。
ちなみに、洗い方としては基本的に「手洗い」の方がおススメです。
洗濯機に頼るのもいいですが、洗濯中に綿が寄り、形が崩れてしまう恐れがあるので、当サイトでは手洗いを推奨しています。
ぬいぐるみの手洗い方法
step
1洗面器に水orぬるま湯を入れる
洗面器に水をかぬるま湯を張り、おしゃれ着洗剤を少量入れる。(エマールやボールドなど)
その中に、洗うぬいぐるみを浸し、優しく押し洗いをします。
汚れが目立つ部分があれば、優しくこすって落とす様にしてみて下さい。
step
2洗剤残りがないようにすすぐ
洗面器内で軽く押し洗いをしながら、洗剤をしっかり落とすようにすすいでいきます。
水を何回か替え、色が透明になっていればOKです。
step
3ふんわり仕上げるなら柔軟剤を使う
ぬいぐるみの仕上がりをふわっふわにするなら、柔軟剤の出番です。
再び、洗面器にぬるま湯を張り、柔軟剤を溶かします。
その中にぬいぐるみを20~30分浸しておきましょう。
step
4軽く水気を取って脱水する
タオルでぬいぐるみの水気を取っていきます。
もちろん、ここでも子猫を撫でるように、優しく水気を取って下さいね。
ぬいぐるみをタオルで包んだら、洗濯機で脱水を行います。
脱水が長すぎると、変形してしまう可能性があるので、長くても1分以内にしましょう。
おすすめは10秒。
洗濯機にこここまで短い時間はないので、手動で止める前提になります。
step
5ブラッシングで毛を綺麗にする
濡れている状態で、ある程度ブラッシングをして毛並みを整えておくと、乾いた時に良いカンジになります。
毛の流れと逆向きにブラシをかけていくと、毛並みが綺麗になりますよ。
また、この時に乾燥機やドライヤー、布団乾燥機を使ってぬいぐるみをある程度乾かしておくのがポイント。
時期によっては、干すだけでは内部までしっかり乾かないこともあり、衛生面的に不安があるからです。
step
6形が崩れないように干す
毛並みまでバッチリになったら、ぬいぐるみを風通しが良いところに干しましょう。
干す際は、洗濯ハサミで挟むのも良いですが、型崩れを意識するなら平干しネットがおススメです。
洗濯機で洗う方法
ここまで読んできた人の中には、手洗いって面倒だな…って思った人もいると思います。
そういったように面倒くさがりの人、または一度にぬいぐるみをまとめて洗う人は洗濯機でも良いと思います。
ただし、洗濯機は洗い方が強いので、型崩れや破れてしまうリスクもあることは覚えておいて下さいね。
step
1洗濯機の「ドライコース(手洗いコース)」にする
ぬいぐるみは非常にデリケートなので、優しく洗えるドライコースを選択しましょう。
ドライコースは洗濯槽が激しく動かないので、ぬいぐるを傷つけにくいんです。
洗い~すすぎまで一気にやっちゃいましょう。
-
洗濯すると、ダニが洗濯機や衣類にうつるって本当?噂の真相を確かめてみた!
ユミこの記事では、洗濯機や衣類にうつるダニの対策方法をまとめています! 最初からショッキングな内容かもしれませんが、ダニは洗濯機を回したぐらいでは死にません。 なので、ダニが潜んでいる洋服や、布団など ...
続きを見る
step
2柔軟剤を入れてふんわりにする
柔軟剤でふんわり仕上げにする場合は、最後のすすぎの前に投入しましょう。
ぬいぐるみ全体に液を浸透させる為に、数回かき混ぜるとグッドです!
step
4ブラッシングをする
手洗いの時と同じようにブラシをかけていきます。
おススメは柔らかめのブラシですが、家にないようでしたら100均のペット用ブラシで代用することもできます。
ただ、ペット用ブラシは比較的硬いので、優しくブラッシングして下さいね。
step
3タオルに包んで脱水する
最後にタオルで水気をとったら、包み込み脱水を行います。
こちらも手洗い洗濯と同じように10秒が目安です。
ちなみに脱水する際は、タオルで包んだ後、洗濯ネットで厳重にガードしてあげると完璧です♪
以上が、ぬいぐるみの洗濯方法です。
こういったように、汚れをしっかり落とすくらいに洗えれば、ダニアレルゲンもほぼ落とすことができます。
掃除機で吸い取る
水を使ってのダニアレルゲン除去ができない場合は、掃除機で吸い取るようにしましょう。
ダニの死骸やフンは、ぬいぐるみの内部に入り込んでいるので、ゆっくりと時間をかけながら吸引していきます。
何回も往復させることで、除去することができるので、1回だけと言わず丁寧に吸い取って下さいね。
ぬいぐるみにダニが再繁殖しないよう予防する
最後に、ダニがぬいぐるみに再繁殖しないように、お手入れ&予防する方法をご紹介します。
重曹でエサを落とす
重曹には、ダニのエサとなる汚れを吸着できるので、繁殖を予防することができます。
また、消臭の効果もあるので、ニオイ対策としても優秀なんです。
重曹の使い方にはちょっとしたコツがあります。
- ビニール袋にぬいぐるみと重曹を入れる
- よく振った後、5分間放置しておく
- 最後に掃除機で吸いとる
重曹はぬいぐるみの繊維の奥に入り込みやすいので、しっかりと掃除機で吸い取って上げて下さいね。
ダニ避けスプレーで寄せ付けない
ダニをよせつないスプレーもあるので、そういったもの使用するのもアリです。
こちらは、天然成分だけで作られているのもあるので、殺虫剤とは違い、小さいなお子さんがいるご家庭でも安心して使用することができます。
ただ、ぬいぐるみにダニが寄り付かないということは、布団やソファ、カーペットなどその他の場所に移動するということ。
なので、近くにそういったモノがあるなら、一緒にダニ対策しておくのが理想です。
ダニ対策をしておきたい場所
ダニ取りシートでアレルゲンもキャッチする
ダニ取りシートの大きな役割は、ダニをおびき寄せてシート内に捕獲することです。
例えば、遊んだぬいぐるみを収納ケースにひとまとめにして、そこにダニ取りシートを設置したとします。
すると、ぬいぐるみにダニが目もくれず、ダニ取りシート内に入ってくれるんです。
当サイトがおススメしている、ダニ取りシートは「ダニ捕りロボ」というものです。
こちらは、人を刺すツメダニを捕獲できる数少ない商品です。
さらに、ダニの死骸やフンもシート内に完全に閉じ込めてしまうので、アレルギーの予防にも役に立つアイテムなんです。
3ヶ月ごとに交換する必要はありますが、ぬいぐるみのダニ対策に時間を中々割けないって人は、負担を少なくすることができるんじゃないでしょうか。
大切なぬいぐるみや、大きくて洗えないのはクリーニング屋さんにGO
ぬいぐるみによっては、今回ご紹介したダニ対策をすることが出来ないと思います。
例えば、
- 洗濯機に入らないような大きいサイズのもの
- おしゃべり機能付き
- 大切なアンティークのぬいぐるみ
- 今にも壊れそうなもの
などなど。
こういったように自宅で対処できない場合は、お近くのクリーニング屋さんに相談してみて下さい。
大体30㎝程度のものであれば1,500円前後。
また、クリーニング屋さんによっては、ほつれの修理や防ダニ加工を施してくれるところもありますよ。
まとめ
以上が、ぬいぐるみのダニ対策でしたがいかがでしたでしょうか?
アレルギーの温床と聞くとゾッとすると思いますが、間違ったダニ対策をしてしまうと、それ自体が無意味なってしまう可能性があります。
今日学んだ正しいダニ対策をして、ダニが居ない生活を手に入れましょう。