久しぶりにエアコンを付けると、こんな違和感はありませんか?
- 鼻水やクシャミが出る
- 咳や呼吸が苦しくなる
- 皮膚が痒くなる
- 目が充血する
ダニの死骸やフンはアレルギー症状の原因になると言われています。
そして、エアコンはダニが繁殖しやすい環境になりやすい場所です。
もしかすると、エアコン内部にいるダニがアレルギー症状の原因になっている可能性があるんです。
というわけで、今回はエアコンのダニ対策を見ていきましょう。
この記事で分かること
- エアコン内でダニが繁殖する理由
- エアコンのダニ対策
- エアコンのダニを予防する方法
なぜエアコンにダニが繁殖するの?
エアコンの中ににダニが発生する理由は、ダニにとって最適な環境が揃いやすいからです。
ダニが好む環境
- 温度があること
- 湿度があること
- エサがあること
こういった条件をエアコンは満たすことになります。
例えば、エアコン内部は温度の変化がほとんどないので、ダニが快適な温度になりやすい場所です。
そして、冷房使用時には結露ができ、湿度も十分にあります。
最後にエサですが、エアコンのフィルターにはダニのエサとなるホコリやカビが豊富にあります。
これらの理由によって、エアコンはダニにとって最適な環境になるんですよ。
ダニとカビの発生条件は似ている!
ちなみに、エアコンにはカビが生えやすいという話を耳にしませんか?
実は、カビとダニは繁殖する条件が似ています。
ダニ | カビ | |
---|---|---|
温度 | 20~30度 | 20~30度 |
湿度 | 60~80% | 65%以上 |
エサ | ホコリ、カビなど | ホコリなど |
つまり、ちょっと怖い考えをすると、あなたが久しぶりにエアコンを付けて「カビ臭い」と感じるようでしたら、カビだけでなくダニの死骸やフンを吸っていることも考えられるんです。
エアコンのダニ対策は掃除をすること!
エアコンで一番問題なのは、ダニの死骸やフンを風と一緒に撒き散らしてしまうこと。
これを抑える為には、掃除をすることが大切です。
特にエアコンのフィルターや吹き出し口を掃除することは、ホコリを取り除き、ダニのエサを少なくすることにも有効です。
というわけで、ここからはエアコンの掃除をする方法を見ていきましょう。
電源を切りコンセントを抜く
まずエアコンを掃除する前にやることは、「電源を切り」「コンセントを抜く」ことです。
途中で電源が入ったりすると危険ですし、掃除方法によっては感電する危険があるので、必ずやっておいて下さいね。
フィルターを掃除する
次にエアコンのフィルターを掃除します。フィルターはエアコンのカバーを開けたら最初に出てくる部分ですね。
掃除をする手順は以下のような感じです。
- 掃除機で吸引する
- フィルターを外して水洗いをする
- 陰干しをして完全に乾燥させる
step
1掃除機で吸引する
まずはエアコンに装着したままの状態で、掃除機をかけていきます。
掃除機でホコリを吸引していないと、ホコリやダニアレルゲン(死骸やフン)を部屋中に撒き散らす可能性があります。
なので、最初にある程度ハンディクリーナーなどで汚れを吸引しておきましょう。
step
2フィルターを外して水洗いをする
次にフィルターを外して、シャワーの水でホコリなどの汚れを洗い流します。
シャワーの水圧+歯ブラシで汚れを落とすのがオススメ!なんですが、注意点があります。
それが「フィルターの裏側から汚れを押し出す」ようにするということです。
少しややこしく感じるかもしれませんが、フィルターをエアコンに装着していると、「裏側⇒表面」へと風が流れますよね?
この要領で汚れを落とす時も、裏面から押し出すようにしてあげると効果的なんですよ!
step
3陰干しをして完全に乾燥させる
最後に、フィルターを完全に乾かします。
まずはフィルターをタオルに挟んで軽く水気を取っておくと、乾くのが早くなります。
ある程度水気が取れたら、風通してが良く陽の当たらない場所に干しておきましょう。
フィルターは完全に乾いたのを確認してから、エアコンに戻すようにして下さいね。
濡れたまま戻すと、ダニやカビが繁殖する原因を作ってしまうことになるので!
冷却フィンを掃除する
次に冷却フィンを掃除します。
冷却フィンとは、フィルターの奥にある金属部分のことです。
フィルターを外したら分かると思いますが、ホコリが溜まっている部分なので、しっかり取り除いておきましょう。
冷却フィンの掃除手順
- 表面のホコリを掃除機で吸引する
- 固く絞ったタオルで汚れを拭き取る
step
1表面のホコリを掃除機で吸引する
こちらも表面のホコリを掃除機で吸引します。
ブラシ付きのハンディクリーナーだと、冷却フィンの隙間の汚れまで除去しやすいんですよ。
step
2固く絞ったタオルで汚れを拭き取る
次に、水を固く絞ったタオルで汚れを拭き取ります。
ベチャベチャに濡れているとエアコンが故障する原因に繋がる可能性があるので、よく絞っておいて下さいね。
注意!エアコン洗浄スプレーはデメリットが多い!?
仕上げは冷却フィン用の洗浄スプレーで!と言いたいところなんですが、あまりオススメはしていません。
洗浄スプレーを使えば掃除した感は満載なのですが、デメリットの方が大きいように感じるからです。
エアコン洗浄スプレーのデメリット
- 残ったホコリなどが詰まる原因になる
- 汚れを全て除去できるわけではない
- サビができる可能性がある
- 薬剤が残っているとカビの原因になる
色々デメリットがありますが、やはり残留した薬剤がカビの原因になる可能性があるということですよね。
防カビの為に洗浄したのに、逆にカビが生えてしまう…つまりダニのエサに繋がるので、逆効果になることもあるんです!
なので、個人的な感想を言うと、この部分はエアコンのクリーニング業者に依頼するのが安心だと思います。
吹き出し口を掃除する
最後に、エアコンの吹き出し口のホコリも綺麗にしておきましょう。
ここにホコリが溜まっていれば、部屋中に飛び散るキッカケになりますからね。
私の場合は、写真のようにウェットティッシュで拭き取るようにしています。
本格的なお掃除をする人は、キッチンペーパーに台所用中性洗剤を垂らして拭く人もいるようですが、どちらでも問題ありません。
ちなみに、吹き出し口を軽く触っても動かないエアコンの場合は、無理やりすると危険です!
「バキッ」なんて最悪の結果を招く事にもなりかねないので、掃除は控えておきましょう。
以上が、エアコンのダニ対策=掃除する方法についてでした。
エアコン内部のクリーニングは業者に依頼
https://www.youtube.com/watch?time_continue=57&v=mVY9j2pL610
素人ではエアコンを分解して、内部まで掃除するのは至難のワザ。
下手すると、故障の危険も伴うので手が出しづらいですよね。
そんな時は、エアコンのクリーニング業者にお願いしてみるのがベストです。
先程の冷却フィンよりも、もっとエアコン内部まで分解して掃除をしてくれるので、ホコリやダニアレルゲンも除去することができます。
料金相場 | 7000~12,000円 |
---|---|
所要時間 | 60~90分 |
業者によっては防カビコーティングまでするところや、2台目の料金が安くなったりするところなどあるので、色々な業者を見比べてみると良いかもしれません。
主なエアコンクリーニング業者
- カジタク
- おそうじ本舗
- アイ・コーポレーション
エアコン内にダニが繁殖するのを予防する方法
最後に、エアコン内にダニが繁殖するのを予防する方法について見ていきましょう。
こまめに掃除や換気をする
エアコンのフィルターは勿論ですが、エアコンを設置してある場所を掃除するのも大切です。
エアコンは部屋の空気を吸うので、ホコリが多い部屋だとフィルターにはホコリが付着しやすくなります。
なので、エアコン内にダニのエサ(ホコリ)が溜まらないように定期的に掃除をしておきましょう。
また、部屋の換気をするのも大切です。
ダニは乾燥にはめっぽう弱いので、換気などをして湿度を下げることはダニの数を減らすことに繋がります。
エアコン使用後は送風をする
ダニがエアコン内に繁殖する理由の一つは、湿度があるからでした。
この湿度は、実は冷房を付けることで生じるんです。
湿度をどうにかしないことには、ダニが繁殖しやすい環境となってしまいます。
そこで活躍するのが、エアコンの「送風モード」です。
送風運転をすることによって、エアコン内の水分を蒸発(除去)することができるので、ダニが好む環境ではなくなるんです。
まとめ
以上が、エアコンのダニ対策についてでした。
エアコンは放って置くと、カビやダニの温床となってしまいます。
そのまま使っていると、アレルゲンを飛ばしていることに繋がるので、定期的に掃除をするようにして下さいね。